じゃがめブログ

毒にはなるが薬にはならない、じゃがいもの芽のようなことだけを書き綴るブログです。

ももいろクローバーZ『サラバ、愛しき悲しみたちよ』 PV感想

 ももいろクローバーZの新曲『サラバ、愛しき悲しみたちよ』がタイアップで使われている『悪夢ちゃん』観てますか? いやはや第三話のラストは見事でしたね。いい音楽の入り方*1。視聴率も初回で13%程度とのことで、タイアップ曲として完全に売れる予感しかしません。

 公式動画がこちら

キャプチャ

 良い感じのPVだったので、気になる所をキャプチャーしてレビューしてみたいと思います。
 公式で出ている動画から引用程度のキャプチャーですので、著作権的に問題ないと考えていますが、もし何か抵触する場合はご連絡をお願いします。

イントロ


 バサァーっと布が取り払われたシーン。このあーりんの表情を観よ!
 ももクロの世代だとオナペッツは新鮮なのかな?

 オナペッツ - Wikipedia

見ざる・言わざる・聞かざるでござる


 みざるももか

 いわざるしおりん

 きかざる夏菜

 『ござる』って忍者のイメージなの?w

スカートひらひら

 黒が夏菜子で白がしおりん。スカートをひらひらしてるのに性的な匂いが一切しない辺りが素晴らしい。
 白の時、夏菜子だけ左右の動きに腰が入っていて、夏菜子らしいな〜という感じ。

ちょこまか移動


 なんかこのシーンがすごく気に入ってます。なんだろうな〜。よく解らないけど、ポッキーのCMみたいだなと思いました。

ガッツポーズ

 ガッツポーズ好きとしては外せないポイント。
 これまでのベストガッツポーズは、技斬り風車を決めた女剣士さんと、島谷ひとみさんが『neva eva』のPVで見せたものでしたが、新たにサラバのガッツポーズが加わりました。
 
Neva Eva(DVD付)

慈愛のあーりん


 このあーりんの表情を観よ!(二回目)

祈りを捧げる5人


 しおりん、なぜカンチョーなのか。

 そしてこの表情である。

舞い降りてきた天使・ももか

 本曲でのももかの最大の見せ場。

電飾ダンス

 これはWRECKING CREW ORCHESTRAがモチーフかな?

 そもそもTRON(映画)がモチーフなのかも知れないですね。そのうちQuick Japanに載るかな、この辺りは。

WREXX;PLAYER’S BOUNCE [DVD]

挑発する(?)5人

 ここはdo it do itに合わせて手を動かすあーりんを観て欲しい!

目から怪光線

 急に何ww
 ここで不意にここ一年ほどのももクロイメージに沿うシーン。いつも思うけど、ピンクと紫はPVだと似てて差別化しづらいですね。だから間を離したフォーメーションなのだとは思いますが。

しおりん、決めポーズ

 夏菜子、笑っとるw

オルゴール人形風あーりん


 古いオルゴール人形にこういうの、ありませんか? 可愛くて独自でいいですね。佐々木プロは本当にアイドルという職務に忠実だなあ。

不思議な動き

 ここの夏菜子とあーりんの動きが結構好きなんですけど、この動きをなんと表現したらいいのか解りません。

笑顔で平行四辺形

 やっぱ笑顔が良いですね! あと、しおりん腕長いな〜。

決めポーズ

 

 Zポーズじゃあないんですな。これはなんのイメージのポーズなんだろう?

まとめ

 箱で見所を探すつもりが、なんだかあーりんやすとしおりんをフューチャーした形になってしまいました。
 夏菜子はメインで十分目立ってるんで特にピップアップするところも無かったですが、れにちゃんは全体的に見せ場がなかった(というかソロで歌う時間が極端に少ない)ですね。ちょっと残念感もありつつ。

 それにしても、ちゃんとしたPVで驚きました*2。曲も歌詞もキャッチーですし、来月の発売が楽しみです。

*1:ほんの少し、曲とのイメージ合わせのために無理やりストーリーを変えた感もありましたが……

*2:今までがちゃんとしてなかったわけではないが

ずぶの初心者がランニングシューズを選んできた話

 来月、ハーフマラソンに出るんですよ。何を思ったか、走歴6ヶ月で体重エヌkg*1の私が。

 そこでヌルヌルと練習しているのですが、現在使っているランニングシューズがどうにも足に合わない気がしまして。性能的にはまったく問題ないはずなのですが、違和感がある。そんなこんなでちょっと新しい靴が欲しいなあ、と思ってしまったんですね。

 で、そういうのって思ったらもう買うことになるじゃないですか。「欲しい」……そんな言葉は使う必要がねーんだ。なぜならオレやオレたちの仲間はその言葉を頭の中に思い浮かべた時には! 実際に購入しちまってもうすでに終わってるからだッ! その心意気じゃないですか。

 というわけで、評判のいいスポーツ専門店に行って参りました*2

足デカすぎワロタ

 ずっと履いてるのが28cmでウィドゥスがEEというサイズでした。スニーカーや革靴なども、だいたいこのサイズ。普段は大手カジュアルシューズマートなんかで購入するんですけど、この28cmというのがあんまり売っていないんですよね。中学生くらいから靴のサイズが変わっていないんですが、欲しい靴がなくて往生していました。もしかしたら売ってないかも、と思っていたんですが……


私「今、この靴(28cm EE)を履いているんですが、どういう靴なら良いのか教えていただきたいです」
店員さん「では実寸してみますので、こちらに足を載せてください」

〜〜メジャーで足を測っていただく〜〜

店員さん「お客様の足ですと、足自体は25.5cmのGですね」





     _人人人人人_
     > 突然のG <
      ̄YYYYY ̄

 初めて知ったんですけど、足幅のサイズはJIS規格でこんな風になってるそうです。

C かなり狭い
D 狭い
E 少し狭い
EE 普通
EEE やや広い
EEEE 広い
F 広すぎワロタ*3
G 広すぎワロエナイ*4 ←イマココ

 数値も決まってるんですけどもね。
FHA 足と靴と健康協議会〜JIS靴のサイズ表 男性用
FHA 足と靴と健康協議会〜JIS靴のサイズ表 女性用

 一般的な靴屋さんだと、EEで展開していることが多いようで、勧める店員さんによっては【幅が広くて入らない】→【幅をデカく】→【靴をデカく】→【縦幅が合ってない】ということになりやすいのだそうです。カジュアルシューズならそれでもそんなに問題はない*5のでそういうサイズ提案になりやすいのではないか、とのことでした。
 とは言え、ランニングシューズではそうは行きません。合っていないサイズだと、どうしても違和感が出るのです。最初に感じてた違和感はこれだったのかと納得。納得できて良かった。『納得』は全てに優先するぜッ!

靴選び

 閑話休題

 店員さんによると、縦は足の大きさジャストではなく10〜15mmの余裕を持って置くのが良いらしく、そうすると幅も相対的に少し細くなり、EEEEでもOKかもとのこと。EEEEだとミズノ・アシックス・ニューバランスのものにほぼ決まるということでした。

 私の場合は初心者ですので、素直に「走り始めて半年ほどで、近いうちにハーフマラソン完走できることを目指す、ペースはキロ7分程度」ということをお伝えして色々出していただきまして、その中で気になったのがこの3足でした。

MIZUNO(ミズノ) WAVE INSPIRE 8(ウエーブインスパイア8) 8KN-24209 シルバー/レッド/ブラック シルバー/レッド/ブラック 27.5cm
[アシックス] asics GT-2170 NEW YORK-SUPERWIDE TJG670 0123(ホワイト/マル−ン/25.5)
[ニューバランス] new balance new balance NB M1040 4E NB M1040 4E RD3 (レッド/10)

 それぞれ幅広サイズが出ています。アシックスのニューヨークは実は型落ちでして、新作もあったのですが履いた感じでこちらを残しました。また同じアシックスで『ゲルカヤノ』というシリーズもあったのですが、なんだかモッサリしてなんとなくしっくり来なかったので。

 ここからの選び方について店員さんに聴いてみたのですが、「それぞれ硬さを持たせる場所が違うため、【包み込むような感じ】や【しっかり支えてくれる感じ】など雰囲気がありますが、履いてみてサイズが合ってるなら後は履いたフィーリングです」とのことでした。このランクの靴だと、クッションもそれなりに機能している*6ので、走り方を間違えなければ足を痛めることもないということですね。

 素人雑感ですが、ミズノのインスパイアは全体的に包み込むようで、優しい。アシックスのニューヨークは硬い部分と柔らかい部分がメリハリしていて、硬い部分のガイドで足がスッと出る。ニューバランスのM1040はその中間のようなイメージでした。デザインではニューバランス>アシックス>ミズノですね。履いた感じではミズノ・アシックス>(僅かな差)>ニューバランスという感じでした。

 色々悩んだ結果、今回はこちらにしました。

[アシックス] asics GT-2170 NEW YORK-SUPERWIDE

[アシックス] asics GT-2170 NEW YORK-SUPERWIDE

 型落ちなので少し安く買えたのも選択理由のひとつです。これはいいものだ……。

初心者が見つけた靴選び最大のコツ

 色々とネットで情報を集めて研究して、ただひとつ言えるのは
 『スポーツ専門店で店員さんに用途を説明して選んでもらうのがベスト』
 これに尽きます。

 最近はネットで探せばレビューや「靴選びのコツまとめ」といった記事がすぐに見つかります。それらの記事が間違っているということではないのですが、初心者はそもそも自分の足のサイズすら解っていませんから、記事の内容を間違って読んでる可能性の方が高いわけです。それに対してスポーツ専門店の店員さんは毎日ユーザーの需要を聴いて靴のマッチングをしているわけですから。素人が幾ら聴きかじってもプロにはどうやっても勝てないでしょう。餅は餅屋です。素直に教えを請えばいいんです。


 解らなければ店員さんに聴く! っていうか解ってるつもりで解ってないのが初心者なのだから、とにかく聴く! そしていいものだと思ったら買ってみる! まずはここですね。


 ちなみに、このエントリー中でアフィリエイトを張っていますが、実際に買うのはお店で試着してからを強くお勧めします。靴は個体ごとに微妙にサイズが違ったりもするようで、通販で買うと「店頭で試着して合ってるはずのサイズなのに合わない」なんてことになりかねません。javariなんかは返品無料サービスしてますけど、合う個体に出会うまで何回も返品するのは結構馬鹿らしいと思います。



 さて、合う靴も買ったことだし、頑張って走るとしますか! まずはハーフマラソンだ!! そして来年末にはフルマラソンだ!!(言うのはタダ)

*1:ご察しください

*2:アシックスストアに行けば3D足型計測器で詳細なデータが取れるようですが、今日靴が欲しかったことと、選択肢がアシックスに絞られるのを嫌いました。結果、アシックスから選択したのでアシックスストアに行ってても良かったですね。結果ですが。

*3:個人の感想です

*4:個人の感想です

*5:でもできるだけ縦横で合ってる方がいいそうです。ブカブカの靴を履き続けると腰痛になりやすくなったりするのだとか。

*6:あまり柔らかすぎると逆によくもないらしいですが。

軽い落ち込みを感じたときの対処法

軽く落ち込んでいるときに、割と即効性があって副作用の無い対処法をひとつご紹介。

それがその場で上を向いて両足で垂直にピョンピョン飛ぶです。

理由は不明ですが、これやってる瞬間は悩みません。

広い場所と僅かに気力があれば、スキップ。体力があれば、スロージョグ*1を1時間ほどすると、どういう訳か心が晴れます。


身体と精神はゆるやかに連動しているので、身体側から優しくかつ自力でリズムを整えるのが効果的なのではないか、と思います。


ちなみに、ココに書いたようなことは「擦過傷ができたら清潔に水で洗って湿潤療法するといいよ」みたいなことです。ザックリと心臓に達するような傷を心に負ってしまったのでしたら、クリニックで相談などしてください。

致命的なことになる前にこまめにリセットして、いい状態を維持できるとよいですね。

*1:歩くのとほぼ同じくらいの速度で

比較三原則

生まれ持ったものを比較しない
経てきた道を比較しない
幸福量を比較しない

能力も環境も、生まれ持ったもので勝負していくしかありませんし、他人と比較したからといって何かが良くなるものでもない。過去を比較しても過去が変わるわけではない。幸福量はあくまでも自らの内側だけにあるもので、比較できるものでもない。

比較できない、比較しても仕方がないものを比較しても、そこには不幸感ばかりが募ります。他所の芝生はいつでも青く見え、自分の芝生を褪せさせるものです。

他人と比較するのではなく、自分の中にある幸福感と向きあって過ごすのが大事なのではなかろうか、そんなことを思う今日この頃です。

悲しいDQN(ドキュン)の連鎖

 先ほど夕食を定食屋で食べていたら、「ご飯を食べたくない」と言った五歳くらいの子供に父親が怒っているのを観ました。どうやらお腹が空いてないらしく、食べられないと。それに対して父親マジギレ。パスタ食えない子供にマジギレ。

 父親の怒りは凄まじいもので、テーブルを叩いて声を荒げ「なんで怒られてるかわかるな!!」と叫ぶ始末。その他、とにかく自分の言いたいことを罵詈雑言に乗せて。横に座ってる他人(私)が引くくらい。
 子供の方はなぜ怒られているのかは理解をしていないようでした。流石に五歳程度の子供に投げかけるにはその問いかけは難しすぎると思うんですよね。「誰が稼いでると思ってんだ!」とか、理不尽でしょ。多分幼稚園児くらいですよ、理解できるわけないじゃないですか。
 しばらくして子供がただ泣いてるところに母親のほうが「『ごめんなさい』は?!」と怒鳴りつけ、結果、子供は泣いて謝っていました。

 観てて思ったのは、その両親の行動がまるでDQNだな、ということ。

 DQNの正式な定義は知らないのですが、私は『自分の要求を一方的に伝えようとする』『考えを伝える術を持たないため、声を荒げ暴力を振るうことで強いようとする』『相手の気持は一顧だにしない』と定義して捉えています。

 その父親がやっていたことは『自分が怒ってることを一方的に伝える』『子ども相手に詫びを求める』の二点です。これはまるでDQNの行動です。どちらも自分自身の為のことであり、非常に自己中。

 子供に怒鳴ったところで、何が伝わるというのでしょう? 叱るにしても、ある程度の答えを示しておかないと「なぜ怒られているのか」は伝わりません。実に理不尽です。

 普段の家庭のあり方は解りませんが、両親のしゃべりかたや内容から、恐らくはいつものことなのだと思います。そう考えたら眩暈がするようでした。

 ここから先は推測になりますが、今後、おそらくは両親が理不尽を繰り返しているうちに「何故か解らないが何やっても怒られる」ということを学習し、怒られていた子供は次第に無気力な子になるでしょう*1。また、子供は親のことをよく観ているもので、親がやることをそのまま真似たりします。理不尽に怒られることを繰り返しているうちに、人に要求を通すために親と同じように怒鳴ったり叫んだりするようになるんじゃあないでしょうか。ほら、そうすると立派なDQNの出来上がり。

 親が子供に与える影響というのは計り知れないものがあります。二十年後、怒鳴られていた子供がどういう親になるのかは解りませんが、想像するに暗澹たる気持ちになってしまいました。

 私自身は教育や育児に関して正解も経験もひとつとして持ちあわせていません。それに、声を荒げて叱りつけざるを得ない状況もあるでしょうから、声を上げるのがすべて悪だと断定できるとも思いません。それでも、一方的に自分の感情のままにただ怒ってることだけを子供にぶつけるのは、とても善策とは思えないのでした。


*1:いわゆるエレファント・シンドローム。注意ですが、エレファント・シンドロームというものが正式に説明された文章などは観たことがありません。自己啓発書などでよく言われるところの、とご理解ください。

AKB48のCDは『低音質』で正解なのではないか

 そもそも「『音質がいい』とはなんなのか」という議論が先に必要そうですが*1

参考:    AKB48のCD音質がヒドい件

 要するに、中高音がシャカシャカしてると低音質であると。逆に、全体のバランスが良いと高音質である、とこういうことのようです。
 ほんとかよ、と言うわけで、買って聴いてみましたAKB48。聴いたのは以下の8曲。

    言い訳Maybe / AKB48
    フライングゲット / AKB48
    ギンガムチェック / AKB48
    アイシテラブル! / SKE48
    片想いFinally / SKE48
    パレオはエメラルド / SKE48
    ナギイチ / NMB48
    ヴァージニティー / NMB48

 AKB48じゃあないのも混じってますけど、まあまあ似たようなものでしょう(暴言)
 で、聴いて解ったのは、確かに中音域が強いということです。ボーカル押出型とも言える調整。これはなぜなのかと考えてみました。幾らなんでも「マスタリングで手を抜いたから」だとか「調整が下手だから」というのは、流石にプロの仕事では無いと思うんですよね。

仮説

プアオーディオに合わせている

 単純に、購入者層の問題。AKBの音楽を気に入って買う層は中高生だとして、中高生が使うオーディオに合わせているのではないか。また、Youtubeなどのネット環境で再生した時、PCに使っているオーディオの主たるものの音質から考えて、丁度いいのではないか。プアオーディオは中高音が良く鳴る(というか高温域と低音域は切り捨てられてる)ので、ボーカル押出型が合うのではないか。

テレビで流れた時にちょうどいい

 一つ上の仮説とほぼ同じ。テレビは画質がどんどん良くなっているが、何もオーディオを足さなければ音声の再生環境としては少し弱い。ボーカルを強く調整した音のほうが映えるし、よく聴こえる。テレビでの見栄えを狙ったものではないか。

雑踏で流れた時にちょうどいい

 最近はパチンコでも使われているので顕著ですが、街頭で流れた時にボーカルが耳に入ってきやすい。スーパーやショッピングモールなどで流れた時に、全体の音量は大きくないのにボーカルが強いので、とにかくボーカルが聴こえる。耳に入って意識させることで単純接触効果を狙ったものではないか。

仮説まとめ

 街中やテレビでキャッチーに聴かせてたくさんの人に意識させることを狙い、主ターゲット層の中高生のオーディオで聴き触りよくリピートさせることで購入欲を煽ったり、視聴欲を煽っているのではないか。

 そう考えると、あの音の調整というのは、結構うまいこと行ってるんではないのかなあと思うわけです。百均のイヤフォンで聴いてもそう変わらないというのは、逆にプラスなのでは?

とは言え聴きづらいのでイコライザー設定を作りました

 iTunes限定です。なんだか聴いてて疲れるので、イコライザー設定を作りました。おっさんはこういうときイコライザーで何とかしたがる生き物なのです。
 ちなみに、調整に使用したスピーカーはonkyoのGX-500HDです。すげぇハイオーディオでもないですが、プアオーディオでも無いレベルだと思います。お勧め。
 設定:全体を-5, 左から順に+6, +8, +9, +6, +3, +1, -1, -1, +3, +4(目盛ひとつで3)。
 設定:全体を-5, 左から順に+4, +5, +7, +6, +3, +1, -1, -1, +3, +4(目盛ひとつで3)。

 私の耳で調整したものなので、誰にでも使えるものではないとは思いますが、何かの参考にはなるかも知れません。いかがでしょう。

 ちなみに、試しに吉川友さんやももいろクローバー吉木りささんなどのアイドルソングに使ってみても、それなりに良い感じにはなりました。perfumeやMEGさん、きゃりーぱみゅぱみゅさんなどの中田ヤスタカ系は調整しなくても気分よく聴けます。この辺は音作りのスタンスなのかも知れませんし、そうでもないのかも知れません。

 余談ですが、バブル期には「カーオーディオで聴きやすいように音作りをしている」という話を聴いたことがあります。多くの人が車を持っていて車で、ラジオで音楽を聴くという風習があったということなのでしょう。


【追記】イコライザーの調整をしました。やや低音が強すぎたので。

*1:Youtubeなんかを見ていると、リバーブ・コーラスを深く掛けて【高音質】としたりするのもあるようなので、音質がいいというのは結構人それぞれだったりという気もしています。

順番

「二七五三六番、これより法に則り刑を執行する」
 白塗りの壁に声が反響する。背後の分厚い扉が、がちゃりと音を立てた。鍵が掛かったのだろう。
 目の前には無機質な質感の椅子があり、椅子には目を閉じて男が座っていた。せいぜい七、八メートル四方と思われるこの部屋は、椅子の後ろの床に金属の蓋らしきものと、天井に監視カメラがあるだけで、殺風景なものだった。
 経済情勢的に、税金で犯罪者の生活を維持することが難しくなってきたためか、刑の執行も簡素で効率性が求められるようになってきたという。部屋の風景にはそれが表れていた。
 受刑者が暴れた場合に武器になりうるものを置かないようにしているのかも知れない。まあ、あまり考える意味はないだろう。

 法令に関する文言を暗唱し、二七五三六番に聴かせる。毎度同じ文言を繰り返すのだからレコーダーに録音して流しても良さそうなものだが、こうやって読ませることも必要らしい。読み上げることで悔恨させるという。今もこの部屋の様子を録画していて、被害者の遺族に後から見せるらしい。なんともはや、と内心で独りごちる。

「以上、何か言い残したいことは?」
 一言一句、決められた台詞をすべて読み上げた。
 これで二七五三六番が「特に無い」と言えばそこで刑を執行する。二七五三六番は「特に無い」という。話が早い。たいていの受刑者が諦観している。彼もまたそうなのだろう。
 二七五三六番の両手両足に堅い革バンドを巻きつけ、固く繋がっていることを確認する。
 離れた壁にあるボタンを押した。すると薄紙を何枚も重ねて激しく叩くような、乾いたパリパリという音にあわせて二七五三六番の体が壊れた幼児玩具のように躍動する。
 やがて髪や皮膚の焦げた臭いが部屋に立ち込め始めた。こんな臭いがするものだったのか、と眉を顰める。

 五分後、ブザーが鳴り電気が止まったことが伝えられた。電子レンジで冷飯を温めなおすかのような気楽さだ。
 五分は短いと思っていたが、奇妙なダンスを見続けるには意外と長い。かなり精神的に堪えるものがあるが、これも含めて刑の一貫なのだろうか。

 椅子の横の金属の蓋を開けると、大きな穴があった。どこかに繋がっているらしい、どこに繋がっているのか解らない深い大穴からなんとも言えない臭いが立ち上ってくる。最期がダストシュートとは悲しいものですね、などとまたひとりごちる。
 二七五三六番の身体から革バンドを外し、遺体を穴に運び落す。動かない肉体を運ぶのは重労働ではあるが、これですべて終わりだと思えば気も紛れる。

 ダストシュートの蓋を閉め、椅子に座って深く息を吐いた。大きく深呼吸すると、妙に心が落ち着くのが解る。目を閉じて、もう一つ深く深呼吸した。これで終わりか、と落ち着く。

 深く息を吐き出したそのとき、部屋の扉が開いて男が入ってきた。
 次の刑の執行の時間だ。意外と早かったな。目を閉じたまま、男を部屋に迎え入れる。

「二七五三七番、これより法に則り刑を執行する」という、男の声が白塗りの壁に反響した。