連休中は暇だから"ももいろクローバーZ"のDVDでも観よう
最近メンバーの名前を覚えたくらいのニワカなんですけど、チラッと軽く観たDVDが面白かったので紹介しておこうと思います。
私自身が芸能に詳しいわけではないので、アイドルファンやマニアからすると的外れかも知れません。あんまり熱狂的な感じでもないです。ですので、熱いレビューや考察をお求めの方はそっとブラウザを閉じていただければ。
何が面白いのか
アイドルに惹かれる要素は様々ですが、その中でよく言われているのが楽曲の面白さとライブの全力感でしょうか。『行くぜっ! 怪盗少女』から関わるヒャダインこと前山田健一さんを始めとして、曲が面白い。総合格闘技を彷彿とさせるライブ演出やキャラクターも面白い。ダンスの全力感も素敵です。
ただ、それだけであれば、他にも結構居るでしょう。みんな練習を積んでるわけですから。その並み居るアイドルの中で何がいいのかというと、やっぱり「プライベート感」なのでは、と。普通の若い女の子*1が舞台裏で飛んだり跳ねたり笑ったり泣いたりという、青春グラフィティ感。多くのおっさんが得られないものがある。
『裏の素顔』まで含めて統べて作りこんだキャラクターで、実際の本人はまったくもって違うということもあろうと思うのですが、そうことも含めて楽しめれば面白いですね。アイドル『ももいろクローバー』ではなく、コンテンツとしてのももいろクローバー。
よって、バラエティ・ドキュメンタリーを中心に紹介したいと思いました。
ももクロChan -Momoiro Clover Channel- 決戦は金曜ごご6時!
テレ朝動画で放送中の「ももクロChan」から#1〜#23まで*2をDVD化。DVD6枚組で、各巻にメンバーをフューチャーした30分〜1時間程度の映像特典が収録。
公式には『バラエティ番組』となっているのですが、『ドキュメンタリー』という方が近いです。アイドル番組によく観られる"緩い企画"もありますが、どちらかというと舞台裏などの方が主になっています。特に、4巻で"ももクロのクールビューティーあかりん(早見あかりさん。青担当。以下、あかりん)"が脱退を表明したところからは、各々の思いが語られることが多くなります。
テレ朝動画でも観ることができます*3。その方が圧倒的に安いんですが、DVDだと映像特典が付くのでこちらをお勧めします。
時系列的には1巻と2巻の間に『ももいろクリスマス in 日本青年館〜脱皮』が、4巻と5巻の間に『中野サンプラザ大会 ももクロ春の一大事 〜眩しさの中に君がいた』が挟まります。その順番で観たほうがいいかも。
ももクロChan DVD -Momoiro Clover Channel- 決戦は金曜ごご6時! vol.1
『燃えろ! 赤い不沈艦』ということで、スタン・ハンセンのフューチャー巻です。違います。
メンバーが、よく言えば自然体。悪く言えばまとまりがなくてふざけすぎ。既にあかりんがMC主導をしていたことがよく解ります。これをまとめるのは大変だよな……。全体的に、5人がふざけて、あかりんがその5人とファンとの間に入るような形に落ち着くことが多いです。
あと、この頃はれにちゃん(高城れにさん。紫担当。以下、れにちゃん)が激ヤセしてた頃なので、それは観ててちょっと痛々しい。ダイエット企画はホント何だったんだろうな。
この中で作成した衣装がライブで使われているんですが、そこでかなこぉ↑↑画伯(百田夏菜子さん。以下、かなこぉ↑↑)の能力の片鱗が見え始めた*4り。「私は着たくないんだけど」とフリフリの衣装を提案するあかりんに涙。
特典ではかなこぉ↑↑としおりん(玉井詩織さん。以下、しおりん)がただただアウトドアで川下り・バーベキューをする姿が見られます。スタッフも含めて全体的に緩いんで、なんとなくぼんやり見てしまった。いいなぁ、サマーバカンス。
ところで、あかりんの自己紹介の英語にはこのDVDだと字幕がついてるのだけど、Quick Japanの紹介記事だと事務所NGが出てるんですよね。何故なんだろう?
ももクロChan DVD -Momoiro Clover Channel- 決戦は金曜ごご6時! vol.2
『うなれ! 桃色鬼軍曹』ということで、山本小鉄のフューチャー巻です。違います。
『ももいろクリスマス in 日本青年館〜脱皮』のライブイメージ撮影の裏側が収録されていますので、これを見る前に脱皮の方を観ておくと良いかも。
特典映像の『あーりんの部屋』はゲストを変えて何回も観たい。あーりん(佐々木彩夏さん。桃色担当。以下、あーりん)の頭の回転の速さと対応力、『アイドルキャラを作ってる感』が垣間見えます。何回か声を出して笑うシーンもありました。
あーりんは『本当はサバサバしてるのだけど、キャラクターでアイドルを演じていて頭の回転の速さでそれを支えている』というキャラクター*5が魅力なので、その辺がしっかり出てるのがとても好ましいです。
ももクロChan DVD -Momoiro Clover Channel- 決戦は金曜ごご6時! vol.3
『跳べ! 小さな緑の大巨人』ということで、チャボ・ゲレロのフューチャー巻です。違います。
超能力を授ける企画でスプーン曲げに成功したアリヤス(有安杏果さん。緑担当。以下、アリヤス)。ここで本当に超能力に目覚めたのか何なのか、後々も特技としてスプーン曲げを挙げるようになるという。純真すぎる。
特典映像では、ももクロのリアクション姫であるアリヤスがバンジージャンプに挑戦。彼女はかなりのビビリだと思うのですが、割りとあっさりと跳んだのが印象的。リアクション姫らしい表情なども好ましい。かなこぉ↑↑も交えて、初心者とは思えない跳び方をしたのが面白い。『ありやすの挑戦』もまた観たい企画のひとつです。
ももクロChan DVD -Momoiro Clover Channel- 決戦は金曜ごご6時! vol.4
『さよなら! 青い美獣』ということで、ハーリー・レイスのフューチャー巻です。違います。
あかりんからメンバーへの脱退報告から始まる本巻。
通常のアイドルが抜ける場合はたいてい大人の都合に依る"卒業"になるわけですが、あかりんの場合は自らの意志による"脱退"であると。こういうのを見せられたら、そうなんだな、としか言えないですよね。
私なんかはもう涙腺がユルユルですから、観てる間ずっとウルウルです。途中、れにちゃんがスタッフに「もう(脱退を)撤回できないんですか?」と聴いたりする辺り、ヤバイ。
映像特典は『中野サンプラザ大会 ももクロ春の一大事 〜眩しさの中に君がいた』で披露される曲のメイキングですので、ライブ映像を先に見てからの方がしっくりくると思います。4巻本編→ライブ→4巻特典映像という順番。
雑誌のインタビューで「レコーディングなどには一番早く入る」と言っていたれにちゃんが、実際に一番に現場に来ていたのが好印象。
ももクロChan DVD -Momoiro Clover Channel- 決戦は金曜ごご6時! vol.5
『じゃれろ! 黄色の若大将』ということで、ジャンボ鶴田のフューチャー巻です。実際、しおりんはジャンボ鶴田扱いされる*6ようなので、意外と的確なのかも。
この巻の見所は、わんこそばに挑戦した後グダるあーりんと、しおりん推しの企画でわんこそば80杯食べてしまうかなこぉ↑↑。きみらはなんなんだw
これは全編通してでもありますが、しおりんの「芸術活動に興味がある」「なんでも器用にできるけど飽きるのが超速い」「頭の回転が速い」という部分が強く出ます。本当に面白い。
ももクロChan DVD -Momoiro Clover Channel- 決戦は金曜ごご6時! vol.6
『戦え! 紫ブロンコ』ということで、テリー・ファンクのフューチャー巻です。違います。
本編は終始、中野サンプラザ大会の裏側とインタビューです。ある意味で、Zになる前の中締め的な一本。
会場VTRのメイキングなんかは、ただただ女の子が6人はしゃいでいるだけなのだけど、なんかとてもイイなと思いました(おっさんだ完全に)。
ライブの殺陣でアクション俳優の人を思い切り蹴ることができない辺り、れにちゃんのキャラクターが出てていいですね。
映像特典は、れにちゃんが講師役で世の中の「ふしぎ」を紹介してくれるというもの。これ、途中から何を観てるのかよく分からない謎の感覚に陥りました。
ツッコミを入れるかなこぉ↑↑・しおりん・アリヤスと、一歩引いて回すあーりん、回答に困ると「未知なんです!」を連発するれにちゃんと、全体的に「なんなのこれ?」という。けど面白かったから良し。
れにちゃんはトークやインタビューでも殆ど喋らず常に一歩後ろに居るタイプですが、喋ると面白い。
ちなみに、本編途中であかりんが言った「プロレスとももクロはファンタジー」を『さんまのまんま』でしおりんが言っていたのが印象的でした。しおりんは他人の発言を他の番組で言うことがちょくちょくありますね。しっかり拾ってんだなあと。
総評
本編624分 特典248分と意味不明な長さですが、特に飛ばすこともなく全部観てしまいました。捨てるところはあんまりなかったかな。
最初にも書いた通り、全編が青春グラフィティといった感じ。アイドルというのは一瞬の輝きだったりするわけですけど、それがしっかり撮り収められていた辺りに感動です。
ももいろクローバーZ 試練の七番勝負
コメントは短めに(疲れてきた)。
第一戦 vsアイドル(よゐこ有野)
南海キャンディーズ山里(以下、山ちゃん)とよゐこ有野という、アイドル好き芸人のトーク。この二人が居たから成立した2時間という印象。
有野さんから出た「マネージャー(内幕)の悪口になるようなことを言わないように」などはガチ説教だし、実際私もそう思うんだけど、ももクロメンバーにはあんまり伝わってなかったかも知れません。堂本兄弟に出演した時にマネージャーいじりをやっていたので。
その辺も含めてマネージャーとは信頼がありますよ、ということなのだと思うんですが、知らない人が見たら引いてしまうのも確かなんですよね。
第二戦 vsお金(金子哲雄・田中秀臣)
会話の食い違いが酷いw
お小遣いのお金の使い方がテーマだと思っていたももクロメンバーに対し、いきなりアイドルの経済効果や、今後の売り込み方を突っ込んでいくゲスト二人。トークバトルというより、ゲスト二人がももクロメンバーに大人の都合を教えるという方向から、ももクロの未来予想図を描くという謎の展開に。
山ちゃんが途中参加してからはトークとして成立したものの、そこまでのグダグダ感はファンを不安にさせるのに充分なものでしょう。面白いけど。
トーク後、あーりんが泣き始めるエピソードは見所。負けず嫌いで悔しさをにじませるあーりんと、それを慰める他メンバー、そんな中差し入れのケーキに目が行くかなこぉ↑↑という構図。
第三戦 vsアメリカ(デーブ・スペクター)
アメリカ関係ないじゃんww
第一戦と同じく、山ちゃんとデーブ・スペクターのトークショーという様相。
途中途中で挟まれる真面目な話は結構良い情報ですが、更に多く挟まれるオヤジギャグがそれを台無しにww
細かく下ネタを交えようとするデーブと止めようとする山ちゃんという構図など、トーク自体がお笑いとして一番成立していたのはこの第三戦だったような。
第四戦 vsプロレス(武藤敬司)
中野サンプラザにサプライズゲストとして出演してもらった流れから。
Chai Maxxの振り付けでのプロレスLoveポーズが本家と微妙に異なることを初めて知るももクロメンバーw そらそーだ、あれ解ってて入れてるのはスタッフですものね。下手したらChai Maxxの振り付けにドリフが使われてるのもいまいちピンと来てないのかも。
第五戦 vsプロファイリング(吉田豪)
プロファイリングとタイトルされているものの、内容としてはメンバーブログやインタビューから読み取れる性格について発表するというもの。
当時のブログと今のブログは多少雰囲気が異なっている(作家が付いたか?w)ので、当時を知らないと楽しみづらいかも。
第六戦 vsアニソン(水木一郎)
アニキが完全に孫を見守るおじいちゃんみたいにwww
アニキの自由さとももクロの自由さが相俟ってカオス。山ちゃんが居なければこれも成立してないなw
ここでZの意味が披露されたものの、ももクロメンバーにはいまいち浸透しなかった模様。『はなまるマーケット』でのトーク時には「縁起がいいから」にまとめられていました。
アニキが言ってること自体はちゃんと受け止めれば凄くいいことなんですけど。なかなかそこまで掘り起こすのは難しいのでしょう。
第七戦 vsロック(ザンジバルナイト)
ロックイベント、ザンジバルナイトに飛び入り出演した際の記録映像。
『ロックファンの皆さん、目を覚ましてください!』と小川直也をオマージュした台詞で登場www メンバーは解ってないだろうし、完全にスタッフのおもちゃになってる。
ステージが滑るから、という理由で舞台上で裸足になる訳ですが、これは喜んだファンの人も多いのではないでしょうか。箱推しだとあんまり関係ないですね。靴を脱いでも滑ることに変わりはなかったようで、滑る対応ではなくファンサービスだったのでしょう。
客席前方はももクロファンで埋められていたようで反応が良かったですが、後方は生暖かい反応。一斉に帰られなかっただけ良かったというところでしょうか。
総評
暗い屋内が続きますので、画質はあんまり良くないです。
全編通して、"Z"に対して否定的だったメンバー(れにちゃん除く)が徐々にZを受け入れ、最終的に今のZポーズと発声ができあがるまでのドキュメンタリーとして観ると良いかも。特に、あーりんの伸び方が観て解るレベルなのが面白いとこ。
トーク前に2曲、トーク後に1曲の披露がありますが、ちゃんと5人バージョンになっていました。中野サンプラザの6人練習をしつつ5人練習もしていたようで、なかなか驚きです。凄いことですよ、ほんと。
ただ対応できていないところもあって、かなこぉ↑↑がちょいちょい「6人」と言ってしまう場面もあり。
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ももいろクローバーだけでなく、中野腐女シスターズ*7・Tomato n'Pine・各種グラビアアイドルの方々が出演されているので、アイドルファンには嬉しいのかも。その中でもももクロは『可愛い』の担当。企画内容は『アイドルの穴』とほぼ同じ。全12回と短い中で各アイドルの良さを引き出していく有吉弘行さんの巧みさが良いです。
都合上、ももクロメンバーの欠席率が高いのが残念ですが、かなこぉ↑↑・アリヤスが抜擢されるシーンが多かったので良しということで。特にこの2人はももクロChanで見られない、アイドルらしい可愛さがピックアップされていました。アリヤスのリアクションの開花*8。あーりんは序盤で人気が出て、そのあとは安定みたいな扱い。れにちゃんはあまり前に出ないため映えず、しおりんのシーンはカット気味、あかりんは出演機会自体が少なかったりしました。この辺は今後のバラエティ出演における課題なのでしょうね。
こういう一面もあるのね、という感じでピックアップしてみました。