じゃがめブログ

毒にはなるが薬にはならない、じゃがいもの芽のようなことだけを書き綴るブログです。

自分は自分の敵か、味方か

 先週の『めだかボックス』で、こんな台詞が出てきました。

自分は味方だよ
信頼すべき己を敵としてしまったときこそ
人は心の敗北者になってしまうのさ

 今回は、この話に纏わるようで纏らないような話です。

挑戦の際に表れる2つのキャラクター

 何かに挑戦する時、一人の人間の中に2つのキャラクターが生まれます。それが『勝とうとする自分』と『負けようとする自分』です。
 『勝とうとする自分』とは目的を達することを第一にして、そのために打ち込もうとするキャラクター。『負けようとする自分』とは楽をするために、苦から逃げるために挑戦を終わらせようとするキャラクターです。

 『勝とうとする自分』と『負けようとする自分』というのは、つまり無意識の自分のことですね。
 どうしても「勝ちたい・勝たなければならない」という感情が強く『勝とうとする自分』が強い状態なら、無意識の間に勝つための方法を考えるように視線が向います。
 逆に「負けてもいいかも・負けたほうが楽」という感情が強く『負けようとする自分』が強い状態なら、負けてもいい理由を見つけるように視線が向かいます。そして、観た方向に結果は動いていくのです。

勝負事の際のキャラクター

 これが一対一の勝負事となると『勝とうとする自分』『負けようとする自分』『勝とうとする相手』『負けようとする相手』と4つのキャラクターがその場に現れます。そこで、駆け引き。「『負けようとする相手』をいかに自分の方に引っ張り込むか」ということになるわけです。
 『勝とうとする自分』は常に味方ですから、それはあまり考えなくても良いと思います。問題は『負けようとする自分』です。こいつは油断をすると直ぐに相手に寝返ってしまう。「相手が強いんだから仕方が無い」「準備ができてなかったから仕方が無い」と。

 自分を味方にする、というのは『勝とうとする自分』を鼓舞し『負けようとする自分』をいかに自分側に引きこんでしまうか、ということです。『負けようとする自分』は敵ではなく、受け入れて飼い慣らすべき味方だという訳です。ツライのも苦しいの解った、ならそれから解放されるために勝とうよ、と。逆に、一般的に言われる「自分に勝て」というのは『負けようとする自分』を潰して弱くして、寝返られてもいいようにする、ということです。

 と、考えると、この引用した漫画の台詞も、世間一般で言われている「自分の敵は自分」も、言ってることは結局は同じで、違いは「自分の弱さに対してどう向き合うか」なんじゃあないか、と思うのです。自分の弱さを受け入れてやるか、切り捨てて潰そうとするか、ただその違いなのではないでしょうか。

 私としては、弱さも全部含めて自分を受け入れて、その上で飼い慣らす方が良いと思うのですけれどね。だから私にとっては「自分は味方」です。みなさんはどうでしょうか?