じゃがめブログ

毒にはなるが薬にはならない、じゃがいもの芽のようなことだけを書き綴るブログです。

有名人もすなるインタビューといふものを、素人もしてみむとてするなり


 最近、THE INTERVIEWSといふものに登録してみました。
 ザ・インタビューズ - 聞かれるなら答えます
 そして悪魔は語った - asmodeusdbインタビュー
 どうでしょう、このトップページの胡散臭さw

 初見の人に説明しますと、要するに「素人が素人に匿名でインタビューをしたりされたりするサイト」ということになります。
 で、いきなりですけど、これってインタビューではないですよね。誰もが思うことでしょうけど。


 インタビューの定義について詳しいものについては識者がやってると思うのですが、ザックリと言うなら「お互いの呼吸を合わせて問いかけあう」という、トスバッティングやキャッチボールに近いものがインタビューかと思います。こっちの質問ならどう応える? こうなら? という丁々発止のやりとりを素早くおこない、その間で生まれるものがインタビューであり面白い記事になる。ですので、これは前述の通り「インタビューではない」わけです。
 ということはTHE INTERVIEWSというのは看板に偽りありではないか、実際は想定問答集か大喜利ではないか、という感じもしなくもない。実際、そういう指摘はあると思うんですけれどね。でそれは確かなんですけど、別に良いんじゃないですかね。せっかく登録したし、私はどっちかというと前向きに楽しみたいという気持ちであります。*1

メリットについて

 で、どうやって楽しもうかなあと思ってザラっと考えてみたんですけど、結局、普通に使ったら面白いんじゃあないかと。そういう結論に至りました。

 私はこうやってブログを書いてるわけですけど、ネタは幾らでもあるんですよね。書きたいなーと思うことは結構たくさんあります。仕事関連の話でもそうですし、単純な主義主張とか。とは言え、読み手は想像できるものの基本的には一方的な一人語りなわけでしてね。ということで、書き切るまでのテンションの維持っていうのがちょっと難しい。誰も観てないから気楽っていうのと、誰も観てないのに書くのは面倒、みたいなことはだいたい天秤の左右に載っていると思うのです。

 ところが、このTHE INTERVIEWSだと色々と聴いてくれる人が居る。有名人じゃないと聴いてもらえませんが(私は有名人じゃないのであんまり……)そこは気を遣ってスタッフの人が質問を投げてくれますのでね。(そういう事実は無いそうです。失礼しました)一般人でも多少は聴いてもらえるようです*2。それに答えるという形になる。

 聴かれて答えるっていうのは、結構楽なものです。形にしやすいし、なにより「聴いてくれる人がひとりでもいるならいっちょ書いてみようか」という気になる。これは結構大きいわけです。単純に、言いたいことを引っ張り出してくれる、という効果は、やはり魅力的。また、考えても観なかったことを考えてみるきっかけになるというのも、面白い。そうやって出たものを形にしてブログに再掲する、などの使い方もできるわけです。

 ブログを持ってない人でも、なんとなく自分の中でモヤッとしてるものを出せるというのは、ちょっと気持ちがいいかも知れません。人間、体内から何かを出すという行為に対して快感があるようですのでね。なので、ブログを持ってない人でも楽しめるかも知れない。

デメリットについて

 逆にデメリットなんですけど、これはシステムの都合で仕方ないことではあるんですが「スパムのような質問が来る」「セキュリティが甘い」という問題があります。前者については、匿名なのでね、仕方ないと思います。とは言え、質問は各人が無視して削除することもできますので、スパムとしてや嫌がらせとしては効果薄い気がします。なので、そのうち自然消滅するかな。しなければその時対応方法を考える、で良いかな、と。後者に関しては、開発会社頑張ってとしか言いようがないです。宣伝こそ掲載されていますが、集金システムが完成されていないであろうサービスだから、なかなかどうして細かいところまで気を遣うのは現段階では難しいとは思いますが。なので今後に期待。

現時点での面白いこと

 Twitterでもそうですが、こういうサービスの前では一般人も有名人も同じテーブルに就くことになります。で、その有名人がノリノリだとかなり盛り上がる。現時点で、こんな方が既に登録しています。

"Enjoy the Silence" - cmjkインタビュー

 元・電気グルーヴのメンバー、Cut Master Jun Kitagawa様。アニメファンの間ではマクロスプラスのINFORMATION HIGHでおなじみでしょう→ INFORMATIONHIGH - YouTube
 既に答えられているアンケートでも、そのINFORMATION HIGHについて語っているものがあります。
これはきつかった!という作業は? - cmjkインタビュー
 この辺の記事も面白いですね → インディーズ時代のMEGさんのプロデュースをされていたとおもいますがまたプロデュースをしてください!っていうのは個人の感想ですがこれからの期待の新人さんはいますか? - cmjkインタビュー

結城浩にいろいろ聞いてみる - 結城浩インタビュー

 結城浩さんは泣く子も黙る『数学ガール』の作者*3でSEなら高確率で知っている有名人。本ブログを観てくれてる人にもご存知のかたはいらっしゃるでしょう。
 信仰の篤いキリスト教徒ということで、興味深いことを語ってらっしゃいます。文章へのスタンスなど、どれも興味深い。ブロガーには有益なインタビューもあるのではないでしょうか。

今後どう展開するか

 解りません。以上。
 新サービスなんで色々と予測したほうが面白いかなとも思ったんですけど、今段階ではなんとも言えないですよね。カオス理論を持ち出すまでもなく当たり前の話ですけど。
 セキュリティの問題がクリアされて、有名人の場合は個人の認証ができて……とTwitter程度の環境が整備されたら、また今と変わってくるかも知れません。
 現時点ではただの「承認欲求が強いけれどもブログを書くまでもないような個人の中に眠った面白い話を掘り出すためのツール」でしかありませんが、それも数カ月後にはどうなってるやら。


 というわけで、春の日の穏やかな木漏れ日のようなまなざしで見守っていきたいと思います。
 あと、インタビューは絶賛受付中ですので、よろしければこちらからどうぞ。ご贔屓のほど、よろしく願いします*4。→ asmodeusdb に聴いてみる



インタビューの教科書
原 正紀
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*1:っていうか「あなたのパーソナルなQAサイト」だったら登録者数はここまで増えてなかったと思いますが。

*2:Twitterでのゴリ押しが効いてるのだろうか? 質問くださる方、ありがとうございます!

*3:すんません、途中までしか読んでないです

*4:会員登録しないと質問できないのがダルいところではあるなあ