今週のTwitter小説 #04
Twitter小説を調子に乗ってまとめるエントリー。
Twitter小説とは、Twitter上で綴られる140文字(正確にはタグを除けて131文字)のショートストーリーのことです。
ディービィー @AsmodeusDB |
#twnovel 夜風が彼女の髪を揺らし、柑橘の風となって僕の胸を揺らす。このまま時間が止まれば良いのに。不意に彼女の指が世界をなぞって空を指す。そこで僕らを見ていたのはレモン石鹸のお月様。お月様、ちょっと時間を止めてくれないか。それがダメなら、ずっと僕らを見守ってくれないか。(2009-10-7 00:23:24) | link | |
ディービィー @AsmodeusDB |
#twnovel まるでミルクみたいだな、と、珈琲にミルクを注いで思った。ほんの少しだけで真っ黒な世界が一気に白く開ける。彼女の存在は、僕にとってまさにミルクだ。とぽとぽとミルクを注ぐ僕に彼女は言う。「それ、入れすぎじゃない?」そうかもね。だけど。「良いんだ。ミルク、好きだから」(2009-10-07 23:02:11) | link | |
ディービィー @AsmodeusDB |
#twnovel 「願いを叶えると言うことは、誰かに同じ量の不運が起こる。それでも良いのだな?」「構わない!俺に世界を!」「解った。今から世界はそなたの物だ。そしてこの世界中の生命が不運に見舞われるだろう。」その時、遥か彼方で大彗星が軌道を変え地球に向かったなど知るはずも無く――(2009-10-08 22:55:44) | link | |
ディービィー @AsmodeusDB |
#twnovel 「listに君の名前を追加したんだ、ちょっと見てよ」「リスト名は、would_you_marry_me……!」「リスト名をfamilyに変えるのを手伝って欲しいんだ。」「あなた……それは良いとして、このnext_batters_circleってリストは何?」(2009-10-30 07:36:54) | link | |
ディービィー @AsmodeusDB |
ある山奥で、隠居した天才科学者が何かの機械を作っていた。周囲の人が、名声を捨ててまで何をやっているのかと尋ねると、彼はこう答えた。「違う星に生まれ変わっても君をまた見つけるって約束していたんだ。それを思い出した。」そう言い残して彼は手作り宇宙船に乗り空へ消えた。 #twnovel(2009-12-21 01:19:28) | link | |
ディービィー @AsmodeusDB |
「ねえパパ、科学者はどうなっちゃうの?」「同じように約束のために宇宙旅行をしていた女性と運命的に再会するのさ。そして子供が生まれ、宇宙船で3人で暮らすのさ。」「僕たちみたいに3人で?ありえないよ、カクリツ的に。」有り得ないなんて事は有り得ない、と言わなかった。 #twnovel(2009-12-21 01:20:33) | link |
最後の2本は、1本目だけでも意味を通じるように考えて書いたのですが、後から足した方がしっくりくるなと思って付け足してしまいました。結果、ちょっと蛇足になったかな。300文字小説に編集しなおすかも。
こうしてみると、今年だけで結構書いたなあと感慨が湧いてきます。文章の練習として始めた企画ですが、どうでしょう、上手くなってるでしょうか。やっぱ誰か師についたり専門的に勉強した方が良いのかな。
300文字小説関連: