じゃがめブログ

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メンバーの『ほうれんそう』に憂慮するリーダーが忘れている大事なこと

 もうそろそろ9月になります。4月頃に人事再編されたことでメンバーを抱えてリーダーとして数ヶ月仕事をした人も多いでしょう。そんな新米リーダーの中で、「メンバーの報告が遅くて使い物にならない」「失敗した連絡が無いので対応に困る」などと感じる人は居ませんか?
 そういう人は大抵、大事なことをひとつ忘れています。それが
 『ほうれんそう』は双方向コミュニケーションである
 ということです。これ、とても当たり前のことのように感じると思うのですが、では本当にそう認識できているでしょうか。

 それまで『ほうれんそう』を意識してこなかった新社会人にいきなりやれと言っても難しいでしょう。ですが、ある程度の時間を掛ければできるようになるものです。『ほうれんそう』をする側に大事なのは「習慣化」だからです*1。それでも『ほうれんそう』が難しいとされるには訳があります。

 何故『ほうれんそう』が上手くいかないか。それはリーダーがメンバーに求めてばかりで自らはチャンネルを開かないからです。多くの人が「情報を集めてこい」と指示するにも関わらずちゃんと受け取れておらず、そこでコミュニケーションが切断しているのです。それでは『ほうれんそう』した側には報告する意味が無いと思われます。メンバーだった時にそう思ったことはないですか?

 そんな状態に陥るのはこんな人です。

 ・問題点の報告を受けても改善しようとしない*2
 ・失敗の報告を受けて、報告者をただ叱った*3
 ・報告に来たメンバーに対して「後にして」と優先順位を下げ、聴き返さない*4
 ・自分からは報告しない*5
 ・どんな情報が欲しいかを明確にしない*6

 こういう、細かいことを積み重ねて、いつのまにか「『ほうれんそう』してもらえない人」になるのです。

 繰り返しになりますが、『ほうれんそう』は双方向コミュニケーションです。キャッチボールにも喩えられるでしょう。ほうれんそうができないリーダーと言うのは、相手が投げるところも観ていないし飛んできたボールも無視する、にも関わらず「俺の取りやすいところを察してボールを投げてこい!!」というタイプです。そうではなく、相手のことをしっかり観て、欲しい情報を共有し、相手がボールを投げやすいように構えて、投げたいと思わせるようにするのが基礎なのです。

 自分ではそうなっていないつもりでいつのまにか陥ってるというのが、この恐ろしいところです。どうもメンバーからの『ほうれんそう』が少ない、足りないと思うのなら、上記のようなことを疑ってみてください。「あいつらは『ほうれんそう』がヘタだから」で済ましていると、いつの間にかリーダー力を失うことになるでしょう。

 むしろ「リーダーがなぜメンバーからの『ほうれんそう』に手間暇を避けなければならないのか、我々だって忙しいんだ!」という人も居るかも知れません。そういう人は人を纏めて束ねる仕事に向いていないと思います。今一度、立ち位置を確かめてみることをお勧めします。



関連記事:新社会人に贈る、最初の半年間で習慣化した方がいい基礎的なこと - じゃがめブログ 新社会人に贈る、最初の半年間で習慣化した方がいい基礎的なこと - じゃがめブログ *7

*1:もちろん、相手が求めている情報を見極めて出す能力なども必要ですが、それは基礎ではなく応用の部類に入っていると思います

*2:または改善している動きを見せない、場合によっては話をややこしくする。そういう人に報告する手間を考えたら別に報告しなくて良いんじゃね? と思われます。

*3:当然誤った人には叱る必要がありますが、一方的に非難してはなりません。頭ごなしに話をされてそれでもまた「非難されたい!」と思える人は極一部のドMのスペシャリストだけです。

*4:自ら『ほうれんそう』の重要性を下げておいて、メンバーには「ほうれんそうこそ大事!」と説明して説得力があるでしょうか。どうしても忙しくて後回しになる場合はすぐにフォローを入れましょう。

*5:『ほうれんそう』はコミュニケーションです。リーダーがどうなっているのか適切に報告しないのにただ求めるばかりでは、メンバーも納得はしないでしょう。

*6:こういう人は暗に「相手が欲しい報告を想像して持ってくるのがほうれんそう能力」というようなことを示すのですが、それはどだい無茶な話です。欲しい情報などは人それぞれ微妙に違いますし、情報を欲しがる人の状態に縁っても変わります。情報を求める側は、どんなことに使うためにどんな情報が欲しいか、を明確にしておくべきです。察しろ、というのは傲慢ですらあります。

*7:新社会人としての『ほうれんそう』について触れています。良ければご一読を。