『すごい人』と『そうでない人』の違い
THE INTERVIEWSの方で質問をいただきました。
特定の専門分野について「すごい人と、そうでない人」の違いってなんだと思いますか?
http://theinterviews.jp/asmodeusdb/1731667
とても高い山をひとつ想像してみてください。何山でもいいのですけれども。
その想像した山を遠くから眺めたり写真で見たら、どう思うか。それだけでは「ふ〜ん、高いのね、登るの大変そうね」くらいで終わってしまうでしょう。遠くから観たら登るのが容易く見えるのが山というものです。テレビの映像で観ても、なんとなくしかその高さは解らないものですし、故にその山を登る難しさや大変さは直ぐにはピンと来ないものです。
ところがこれが実際に登り始めると、その頂上までの道のりの遠さや難しさから、ようやく「上を登っている人のすごさ」が解ってきます。実際にはかなりの体力や準備が必要で、かなり厳しいことであるぞ、と。
つまり、『すごいかどうか』は同じ道を目指す人から観て初めて解ることだ、ということです。どうなったらすごい、などというのは目指すものに依ると思いますので、特に無いのではないかな、と思います。
ただ、遠くから見てるだけでは解らない先人のすごさを知ることができるレベルというのはあります。山の入口では頂上の遠さは解っても、五合目と八合目の差はそれほど解らないものです。どっちも大変そう、というところでしょう。ところが、実際に五合目に到達したら八合目まで行くことがいかに大変でありすごいことなのかがまた解ってくる。
お笑い芸人であれば、人気タレントの人気の秘密が解ってきてそのすごさを知るであるとか。格闘家であれば、最強を誇る格闘家がいかにすさまじい強さでそれを支えるためにいかなる努力をしているかを知るであるとか。
そういう「他人のすごさ」を知ることができるのもひとつの才能であり「すごく」なっていってる過渡期の現象なのでは、と思います。
そう考えると、「すごい人」とは、すごい人のすごさを解ることができる人だと言えるかも知れません。
「そうでない人」は他人のすごさを理解できず、それを取り入れたり受け入れたりすることができない人のことなのではないでしょうか。