家賃を払いたくない
契約で決まってる額は払いますよw
ここでいうのは、無理して高い家賃の家に住まなくていいんじゃないか、ということです。
世の中的には家賃=手取りの1/3程度という認識のようです。家賃を聴かれるたびに「もっといい家に住めよ」「身分相応にしたほうがいい」「しょうもない家に上司が住んでると知ったら部下のモチベーションに関わるので家賃を人に言うな」「いつ引っ越すの?」色々と指摘を受けています。基本的に否定をされますので、私の価値基準が相当低いのがわかります。
ですが。私はこの1/3を、かなり高いと思っています。極端な話、手取りの10%を目指しています。
12万円/月程度の一般的な住宅に住むのに2,000万を稼ぐ必要があるので10%っていうのは流石に現実的ではないのですが、せめて20%程度にはしておきたい。これなら12万円/月の家で年収1,000万円ちょっとになります。これなら妥当、と考えます。現在20%弱なので、まあ理想的ではあります。12万円/月なら、中野・上野で2DK、市川辺りなら2LDKが平均になるようです。それくらいなら夫婦でなら問題なく住めると思います。
なぜ家賃をそんなに抑えたいかというと、理由は以下の3点。
賃貸住宅家賃は掛け捨て
投資に見合ったリターンがない
資産運用に回したい
私の場合は積立投信をやっていますので、家賃に回すくらいならそちらに回したい、となります。それ以外にも趣味投資や自己投資にも使いたいですけれど。お金を使うからには、それ相応のリターンが欲しいと考えています*1。
というわけで、私が運用するお金を家賃に回したら、というシミュレーションをして見ます。
まず、29歳から私の理想の投資バランスで運用をおこなった場合の60歳時点での状況をシミュレーションしてみました。見づらい表ですんません。
年数 年齢 年初繰越 平均年収 手取り年収 収入投資比率 月投資額 年利回り 年末時 累計積立額 含み益 累計利回 1 29 \0 \4,840,000 \3,872,000 25% \80,667 5% \994,217 \968,000 \26,217 3% 2 30 \994,217 \4,840,000 \3,872,000 25% \80,667 5% \2,038,144 \1,936,000 \102,144 5% 3 31 \2,038,144 \4,840,000 \3,872,000 25% \80,667 5% \3,134,268 \2,904,000 \230,268 8% - - - - - - - - - - - - 30 58 \68,186,754 \5,730,000 \4,584,000 25% \95,500 5% \72,773,129 \32,920,000 \39,853,129 121% 31 59 \72,773,129 \3,820,000 \3,056,000 25% \63,667 5% \77,196,477 \33,684,000 \43,512,477 129% 32 60 \77,196,477 \3,820,001 \3,056,001 25% \63,667 5% \81,840,993 \34,448,000 \47,392,993 138% 平均年収:ニッポンの平均年収2007より、世代別サラリーマン年収
手取り年収:平均年収*0.8(税金などを20%と設定)
収入投資比率:25%
月投資額:手取り年収/12*収入投資比率
年利回り:5%
収入投資比率は私の理想とする比率です。手取りの25%は投資に回すようにします。
年利回りは、おおよその平均です。リーマンショックなどの影響で2009年は世界平均で3%程度になりそうですが、30年で平均すればこの辺に落ち着くのではないでしょうか。若いうちはハイリスク、年を取ったらローリスクというのも考えましたが、今回は入れていません。年末時というのが、年末時の評価額となります*2。
最終的には「年末時」列の値を目標に運用するのですが、収入投資比率を25%にすると最終的な金額は \81,840,993 となり、ここを目標に運用することになります*3。
手取りの20%を家賃の目標にしている私が一般平均といわれている33%の家に引っ越すと、手取りの13%は余分に払いだすことになります。この余分を、他の支出から削らないとしたら投資から引くことになり、25-13=12%となります。
以下、12%を運用に回した場合のシミュレーションです。
年数 年齢 年初繰越 平均年収 手取り年収 収入投資比率 月投資額 年利回り 年末時 累計積立額 含み益 累計利回 1 29 \0 \4,840,000 \3,872,000 12% \38,720 5% \477,224 \464,640 \12,584 3% 2 30 \477,224 \4,840,000 \3,872,000 12% \38,720 5% \978,309 \929,280 \49,029 5% 3 31 \978,309 \4,840,000 \3,872,000 12% \38,720 5% \1,504,449 \1,393,920 \110,529 8% - - - - - - - - - - - - 30 58 \32,729,642 \5,730,000 \4,584,000 12% \45,840 5% \34,931,102 \15,801,600 \19,129,502 121% 31 59 \34,931,102 \3,820,000 \3,056,000 12% \30,560 5% \37,054,309 \16,168,320 \20,885,989 129% 32 60 \37,054,309 \3,820,001 \3,056,001 12% \30,560 5% \39,283,677 \16,535,040 \22,748,637 138%
60歳時点でのリターンは\39,283,677となります。
12%と25%の差で、\81,840,993-\39,283,677=\42,557,316
約4,000万円の差となってきます。月額にして、約12万円の差になって返ってくる、というわけです。
もちろん、この通りのリターンになるとは全く限りませんし、というよりこの通りにはまずなりませんし、リーマンショックのような恐慌がまた起こる可能性だって全くありえます。ドルが破綻して円も破綻する可能性もある。個人レベルで出来ることはなるたけリスク分散をすることしかない。それだって資本主義が破綻したら終了しますけれどもw
ですが、やらないよりはやっといたほうがいいんでは、と思うわけです。
確かに家賃が手取りの20%だとそんなに良い家には住めませんし、良い家に住むことでモチベーションがあがるというのはあると思います。そういう話をする人が多いということは、効果は確かなのだと思いますし、気持ちはよく解ります。
が、それによって月12万円分の差になって返ってくる、と考えたときに、それだけの価値があるのか、と考えてしまうわけです。少なくとも自分にとっては、今のところ無いという結論に至っています。
結婚して家族が出来るとかすれば別ですけれどね。その場合は20%より多少は上げてもいいと思います。それか死ぬほど働いて収入自体を増やすかw
大事なのは、将来のためにどれだけ投資するかということと、そのために固定支出として掛かっているお金をいかに減らすか、というところだと思います。私の場合は、それがまず家賃になる、という話です。