思い通りに
文章が得意ではない私がボキャブラリーを振り絞って妄想を300文字小説に変換するエントリー。
黒光りする小型の端末に映る文面を何度も確かめ、実行ボタンを押した。夜店で当てた景品で人を思い通りに動かせると解ってすぐ、気になっていた同僚の名前を打ち込んでデートに誘った。
操作しているのだから、当然全てスムーズに進む。そろそろ告白というタイミングになって、トイレでここまでを確認する。これまで予定通り。このまま告白すれば――
そこでふと我に返ってしまった。何やってるんだ俺は。こんな機械の力でウンと言わせてどうするんだ。
俺はこの後の自分の行動を素早く打ち込み、端末を捨て彼女の元に向かった。
「あのさ――」
彼女の鞄に黒光りするものが入っていたのは見なかったことにした。
これできっとうまくいく、はずだ。
今回は298文字。やっぱ300字ギリギリでした。
前が2009/06/03のエントリーなので、もう一ヶ月半以上書いてなかったことになりますね。時の過ぎるのは早いなあ。
こういうのは継続して書かないことで、自分の中のしきい値が上がってしまってどんどんアップできなくなるのを感じます。妄想だけはあるんだけど、出さないから新しいものが頭の中で生まれてこない。煮詰まってしまってどうにもならない、そういう状況になってしまったので、毎度のように拙文ではありますけどアウトプットしておきたいと思います。明日の朝見て愕然とする可能性もありますが、まぁそれもいいでしょう。
内容については、こういうことってあるんじゃないかなーと最近思うことを書いてみました。男性が主導を握っているようでいて・・・というね。