カダフィ氏が殺害される理由
カダフィ氏が殺害される理由について、政治経済面からの視点でまとめた動画がありました。
カダフィ氏がおこなった政策のうち、殺害される理由になりうるものを3点挙げています。この理由だけが真実だということではないと思いますが、勘案すべきひとつの情報でしょう。動画では、内乱ではなく西欧諸国による殺害だとしています。
既に動画の段階でまとまっているのですが、文字として要約しておきます。
通信衛星の設置
2007年、アフリカにコミュニケーション用通信衛星を配置するための予算をカダフィ氏が提供した*1。
西欧諸国は通信衛星の利用料としてアフリカから年間5億ドルを得ていたが、この件により収益を失った。
アフリカ通貨基金の設置
アフリカに3つの大銀行を設置しようとしており、その為の予算をカダフィ氏が準備していた。
3大銀行の設置によりアフリカ経済は西欧諸国から脱出するが、結果、西欧諸国の経済が破壊される。
中央アフリカ銀行
西欧通貨の使用が停止する。
アフリカ諸国統一
ヨーロッパ諸国がアフリカを植民地化するにおいて、アフリカを分断し教育を受けさせないなどすることで弱体化させていた。
この対策として、アフリカを統一するようにカダフィ氏は活動していた。
疑問点
チュニジア・エジプトで発生した内乱とは異なり、西欧諸国によって生み出された内乱ではないか*2。
なぜなら、リビアでは以下のような福祉が整っているから*3。
大学教育の無償化
無料の保険制度
新婚夫婦・未就職者への住居提供
以上のような政治をおこなう施政者が国民を虐殺し反乱蜂起が発生するということは考えづらい。
よって、反乱蜂起に関するきっかけの部分の映像は公開されないのではないか。
まとめ
・通信衛星の設置によって西欧諸国の経済状況が悪化する
・通貨基金の設置によって西欧諸国の経済状況が悪化する
・アフリカが繁栄し中国との経済提携をすることにより西欧諸国の経済状況悪化が加速する
→カダフィ氏の存在が西欧諸国の経済状況に対して大きな悪影響を及ぼす
→上記理由により殺害されたのではないか
所感
TPP(環太平洋戦略的経済連携協定)も、アメリカの「日本の内需に手を突っ込んでやろう」という方針が透けて見えているのですが、アフリカに対しても似たような状況のようです。
世界のあらゆる部分で発生している問題の裏に欧米諸国の経済状況の悪さ、引いては国内経済格差を解消できない政治状況があるのではと思うと、なかなか頭が痛い問題ではあります。
http://www.youtube.com/watch?v=Y9CphgEuFP0:movie,h200
それにしても、プレゼンテーションが巧いですね。声が良いという身体的特徴が仕方ないとしても。後半部分グダグダするところはあるけれど。
(2011/10/23 11:00 追記)
本エントリーの内容は、コメントに頂いている通り、陰謀論の域を脱するには裏付けが足りないものです。その為、エントリーの最初に記載している通り、この情報だけが真実ということではありません。
あくまでも、『カダフィ氏が暴君だったから』という理由だけで今回の内乱が発生していたと考えるのは早計であり、上記のような話もあるという位置づけで観れば良いのではないかと考えています。
この話のみを鵜呑みにして、逆に「カダフィ氏は完全なる善人で、悪は西欧諸国にある」という考え方も、またバランスが悪いものです。