ひとつのことが手に付くまでにぶつかる壁の話
新しいことを始めて、それを続けていくというのは意外と難しいものです。始めてみたは良いけれど続けてない趣味や、手に付いていない技術など、誰しも心当たりがあると思います。
なぜ新しいことを始めて、それを続けていくのが難しくなるのでしょう? その理由を、考えてみました。
無知の壁
新しいことを始めるとき、大抵の人が始めることに対して無知です。そして無知がゆえに、恐れの感情と「実はそんなに学習・練習しなくてもいきなりうまく行くのでは?」という無根拠な自信が醸成されていき、結果やらない、ということになりがちです。
この壁を打ち破るには、単純に「とにかくなんでもいいからやってみよう!」と取り掛かってみることです。やる前から何かと理由をつけてやらない状態になっているときは、まず自分に発破を掛けてみることです。
1人で始めるのがなんとなく心細いのであれば、友人を誘ってでも始めて見るといいと思います。どんなことでも、やってみたら意外となんてことなかったりするものです。
プログラミングであれば、とにかく手を動かして書いてみることです。楽器を始めるなら、とにかく一度鳴らしてみることです。絵なら、とにかく1枚描いてみることです。それが下手だったからといって、別に誰に文句言われるでも死ぬ訳でもありませんから。
なに、気にしなくてもほぼ確実に失敗しますし、いきなりはうまくいきっこないので。肩の力を抜いて取り掛かれば良いです。
知ることで生まれる壁
新しいことを始めると、色々と知らなかったことを知ることになります。「始めたことの奥の深さ」と「意外なくらいにできない自分」です。最初に無知の壁で引っかかってる期間が長い人ほど、この壁に苦しむことになります。
この壁にぶつかったら、「新しいことを始めていきなりうまく行くなんて人はそう居ない、難しくて奥深いほうがやりがいあるぞ」と考えると良いでしょう。
多くの人がこの2枚目の壁で挫折するようです。よく「一歩目を踏み出す勇気が必要」といいますが、この壁を越えるための「二歩目を踏み込む勇気」も大事です。
伸び悩みの壁
最初の2枚の壁を越えてしばらくしてぶつかるのが、伸び悩みの壁です。
趣味や技術は一朝一夕にうまくなるものではありません。始めてしばらくしてると、本当にうまくなっていってるのか? などと疑問になってきます。
そういう時は、過去と現在を比較してみることです。昔の自分と比べて今はどうだろう? と。なので、比較のためにやったことは残しておくと良いでしょう。下手くそな頃にやったことというのは振りかえると恥ずかしいものですけれどね。
私もこのブログの過去履歴はなるたけ消さないでおこうと思っています。流石にこの頃よりは文章もうまくなってるよなあ、などと思いたいのでw
注意は、昔の自分と比べて比較して今が良くなってることに満足しきらない、ということです。満足しきってしまうと、そこで辞めてしまうことになるので。
もっと良い解決法は「好きになる」ことなのですが、これはコントロールが難しいですね。コントロールせずとも好きで居続けられることであれば、きっと続けられますし、手に付けることもできるでしょう。
まとめ
新しいことを始めても手に付けられない理由を、心理的な方向から考えてみました。
3枚の壁で捉えてみましたが、これは個人差があると思います。「自分の好きなことを、思いついたときにすぐ始める」という性格の人は、こんな壁を感じることはないでしょう。
もし、まったく壁を感じずに続けていられることがあるのであれば、それはあなたに合っていると思います。とても良い出会いですね。
壁がまったく打破できない、できるような気がしない、始めてみたけど好きになれそうにないのであれば、それはあなたに合っていないのかも知れません。そうであれば、別の新しいことを始めてみるのも良いでしょう。自分に合う何かが見つかると素晴らしいですね。
・とにかくやってみる。失敗は必ずついてくる。
・最初はできなくて当たり前。難しいことは、やりがいがあること。
・良くなっている自分を感じてテンションを上げ続けよう。