オトナ語は狭いコミュニティの中だけで使ってくれればそれで良い
増田より、オトナ語ランキング?
1位・スキーム、 2位・イニシアチブをとる、 3位・マター、 4位・架電の件、 4位・バーター、
オトナ語 - Hatelabo::AnonymousDiary
6位・ポテンシャル、 7位・NR、 8位・ガラガラポン、 8位・ASAP、 10位・ペンディング、
11位・ドラスティック、 11位・カウンターパート、 11位・サマる、 11位・リスケ、
15位・アサインする、 15位・マンパ、 17位・コミット、 17位・デフォルト、
17位・たたき台、 20位・ルーティン、 20位・アグリー、 22位・ボトルネック
23位・バッファ、 23位・ジャストアイデア、 25位・キャパ、 25位・ペイする、
25位・オンスケ、 28位・ニアリーイコール、 28位・ごとうび、 30位・アクションアイテム
いやはや、色々あるものですねえ〜。色々あるのは良いとして、アグリーとか使う人居るのかなw見たこと無いけどww
対話する相手の属する集団を考える
オトナ語って、なんだか良く解らないけどなんとなく使われていることが殆どなんですよね。でも良く解って無くても良いんですよ。「なんとなく良く解らんのだけどこういうこと」っていうのが会話してる当人間で共通化されてたら。言葉ってそういうものですから。チームや部署なんかの狭い範囲でなんだか良く解らんなりに使うのは全くもって構わない。
コンセンサス・プレゼンス・ドメイン・コンテキスト・レジュメ・アジェンダ……この辺の単語を良く解らず使ってるっぽい人、特にレジュメとアジェンダが何故かごっちゃになってる人は結構見ますけど、確かにかなり恥ずかしい。けどまあ正しく通じてたらそれでいいかな、とも思います。『レジュメ』といったらミーティング前に用意するあれだ、とか決まってたら、それで良い。誤用だとしても構わない。
ただ、相手に通じていないなら別。それはダメ。意味不明なオトナ語や外来語をさも当たり前かのように使われることほどイラっとさせることは無いです。少し出るくらいなら構いませんが、頻繁に意味不明な言葉の使い方をされると、話している内容の是非に関わらず、何を言ってるのか理解できず、この人は相手に合わせられない残念な人んだなー、という感想しか残りません。これは狭いコミュニティから出てきて抽象化できない人がやりがちです。
自分が伝えるべき相手がどういう集団に属するのか。これを考えて言葉を使い分ければ、オトナ語を使おうと勝手だと思います。自分との知識の共有範囲が狭い人と対話するときほど、出来るだけ一般的な言葉を使う。それだけです。それだけ気をつけて欲しい。
システムエンジニアがうっかり使ってしまいがちなオトナ語(?)
とは言え、気をつけててもうっかりやってしまうことはあると思います。
システムエンジニアにとって危ないのは「デフォルト」とかですかね。IT業界関係者やパソコンに強い人はとか普通に使うけど、ある一定以上の年齢の人や業種が全く違う人には通じないことも多いです。証券会社の人なら債務不履行のことかなって思うかも知れません*1。
後、データベースのイメージで「確定する」の意味で「コミット」を使ってるエンジニアを結構見ます。それはそれで間違ってないのかも知れませんが、オトナ語だと「関係させる」みたいな意味で使われています。こんなのはお互いが「確定する」「関係させる」と日本語で言えばすれ違いは起きないはずなんですけど、お互い知ったかぶりで話すと妙なすれ違いが起こってしまう。
オトナはつらいね
『言葉』は意味や概念に名前をつけてコミュニケーションを円滑にするためにあるのに、使い方が粗野なために全く逆の効果が生まれてしまうわけです。いやはや。なんでわざわざそんな無意味な事をするのか理解に苦しみますが、それがオトナ語というものなのでしょう。オトナぶるためには敢えて苦難の道を行く必要があるのです。
あぁ、オトナって本当にややこしいものですねぇ。
*1:いや、多分無いけど。そこはコンテキストwから読み取ってくれるはず。