ヒント
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文章が得意ではない私が四苦八苦しながら300文字小説に挑戦するエントリー。
暗い部屋の中央、ライトに照らされて1枚の紙と2つのボタンが机の上に置かれている。これまでの部屋と同じく、1つの問題と1つの答え。解かない事には部屋から出ることは出来ない。
『29』
紙に書かれていたのは2文字。幾ら脳を回転させても解らない。1/2を確定させるにはヒントが足りない……。
30分後。もう思い切るしかない、そう判断し直感に賭けることにした。
ボタンを押した瞬間、ヌルッとした感覚が指から伝わる。だが違和感を理解するより早く首輪が引き絞られ、僕の首と胴は永遠に別れた。
――物陰から男が姿を現し、
「こんな数字に意味ねぇよ。」
そう言うと指紋が残っていない方のボタンを押し、悠々と部屋から立ち去った。
何かトラブルや問題に出遭ったとき、ヒントが何もないと色々な検討が出てくるのですが、変にヒントがあったりするとそれが足かせになってしまうということはあると思います。目の前のヒントが全てになってしまうんですね。
時には視野を変えるのが必要、ということです。
話の展開としてはかなり無理やりですが、今回も踏ん切って公開いたします。