震災に対して被災者であり援助者でもある人はどうすればいいのか
今、宮城を中心に未曽有の災害が発生しています。私は阪神大震災の際にも被災していますが、東京に住んでいる若い人を中心に、殆どの人が初震災になると思います。
こう言ったとき、被災者であり援助者でもある人がまずおこなうべきことは、落ち着くことです。今、テレビでは惨状が映されてツイッターなどソーシャルコミュニティサイトも荒れています。悲の感情に触れると、悲の感情を持っていなかったで人もそちらに振れてしまう。そんなときに体調が悪いと、加速度をつけて悲の螺旋に巻き込まれてしまいます。
まず、自分をしっかり持って、元気に精神的に大丈夫な状態に持っていく。そうやってこそ、被災者としても援助者としても動ける。
余裕を持って、余震対策・ライフライン停止に対する心構えをしましょう。
簡易・自律訓練法
自律訓練法という、一種の自己催眠のようなものがあります。
慣れないと効果は薄いですが、それでもリラックス効果があります。5分あればできますので、お試しください。
1.リラックス出来る状態(仰向けで横たわるなど)で目をつむる
2.「両手両足が重い」と1分ほど頭の中でイメージ
3.「両手両足が温かい」と1分ほど頭の中でイメージ
4.心臓がゆっくり脈打ってる、と1分ほど頭の中でイメージ
5.お腹が温かい、と1分ほど頭の中でイメージ
休息する
温かい御飯が作れるならそれを、それが無理なら乾き物でもいいので何かお腹に入れておきましょう。水分補給も大事です。また睡眠が足りていないようなら寝ることです。
「何かしなくてはならない」と考えると焦りから、眠りを削ってでも何かをなさなければ……と思う人もいると思います。ですが、寝てない状態では人間は冷静な判断を下せません。また体力も大きく制限されてしまいます。
体力が回復することで精神にも余裕ができています。精神に余裕が無いと、意図せず言動が鋭くなってしまうものです。そういった状態の他人同士がぶつかると、間違いなくトラブルになる。無事だった人も、まずは精神的に落ち着けるようにしましょう。
お腹を中心に温める
漢方の考え方で頭寒足熱・表熱裏寒というものがあります。頭を冷やし足元を暖めると健康によく、表面が火照って内臓が冷えているのは健康に悪い、という言葉です。お腹(内臓)が冷えることを、裏寒と言います。
特にお腹・内臓周りは、緊張に連動して冷え込んできます。裏寒になると気持ちが悪くなったり落ち着かなくなったり体調を崩しやすくなります。そうなると、精神的にもまた更に不安定になります。
お風呂に入れるならゆっくりと体を温めて、お腹の冷えを減らしましょう。ホッカイロなどが入手できるようなら、内臓を冷やさないように使うと良いと思います。
あとは、体の末端を軽く動かして、深呼吸して。これで冷えを減らしましょう。
女性の方は特に、末端やお腹が冷えやすいと思います。注意をなさってください。
誰かと一緒にいる
一人で居るのは心細いものです。もし近くに頼れる人が居るなら、少しでも会って会話すると良いと思います。
政府・政治批判をしない(2011/03/13 09:40 追記)
批判というのは心を疲弊させます。何かに対してネガティブな心を持つというのは、思っている以上にエネルギーを使うものなのです。
みなさん、政府・政治判断や報道に対して怒りを覚えることもあるかも知れません。ツイッターやfacebook、2chで見掛けた情報に義憤を感じることもあるでしょう。ですが、ここは一度クッと抑えましょう。
今、怒りや批判の情報を流すというのは、それだけで皆が疲れます。今思っていることはメモに残したりURLを保存しおいて後でまとめることにして、今は忘れませんか。
情報から一時的に離れる(2011/03/13 09:48 追記)
今は情報が錯綜している状態です。特にTwitter上には有象無象の情報が流れています。テレビも常に情報を流しています。
情報は受け取るのにエネルギーを使います。テレビやインターネットは元々観るだけでも体力を使うものですから、今、情報を得ようと流し読みしてる人はかなりのエネルギーを知らず使っていることになります。また悲しい情報に触れると、そちらに心が振れるものです。そういう時は、敢えて一時的に情報源から離れてみるのが良いと思います。30分でも1時間でも、散歩したり日常のことをしたり映画を見たり。何でもいいので、心を積極的に休めることをお勧めします。
必要以上に悲嘆にくれない
「自分には何もできない……」と悲嘆にくれる人がいらっしゃいますが、あまり気負わなくても大丈夫。落ち込まなくても大丈夫。我々が幾ら気を付けていても、どうしようもないこともあります。それに、我々みんな被災者でもあります。まずは自分を助けることからです。
まずは自助努力をして、なんかできることが見つかったときのために元気になりましょう。
以上、思いついたらまた追記します。