「簡単に文章力を身に付ける方法」など存在しない
弊ブログでも文章に関するエントリーは何本か書いています。
推敲・校正時に気をつけると読みやすくなるかも知れない、本当に細かいこと - じゃがめブログ
長すぎて読みづらい文章を推敲・校正する時に気をつけること - じゃがめブログ
しかし「文章に関する小技」はあっても「簡単に文章力を身に付ける方法」はないです*1。
なぜか。理由は簡単。文章力≒思考力だから。思考力を簡単に上げる方法がないのに文章力を簡単に身に付ける方法が存在するというのは理屈としておかしいからです。
文章の読みやすさは、書いた人の思考が整理されているかどうかで決まります。文章力とは思考の写しでしかありません。文章力を身に付けるなら思考力を身に付ける必要があります。
思考力を身に付けるのにネットに転がっている思考フレームワークを幾つか摘むのも悪くはないですが、それよりしっかり基礎を学んでおいたほうが後々楽になります。そこで本を1冊お勧めしておきたい。私が読んだ中でも有効だったのが、バーバラ・ミント氏の『考える技術・書く技術―問題解決力を伸ばすピラミッド原則』という本です。ビジネス文書関連の書籍でもド定番ですので、ご存じの方も多いでしょう。
本書籍に書かれている内容を得て、思考から整理して文章に反映していくというステップがお勧めです。
ちなみに、はてなブックマークで上位に出てくるような2chまとめなどを幾ら読んでもあまり意味は無いです。まとめてる人の頭がまとまってないので有効な情報や思考法が全然載っておらず、小技の書いてあるっぽいレスを抽出しているだけだからです*2。『文章を短くする』『主語述語を明確に』『重複した表現は省く』などなど細かいライフハックまとめもあるでしょうけれど、それは文章力云々ではなく、まともに読める日本語の書き方です。
小技やショートカットで楽して得ようとせずに、地味に地道に思考から積み上げていけば、文章力は誰にでも身に付くものです。ある程度の気長さを持って事にあたるなら良い結果が出るのではないでしょうか。