センスについて最近思うこと
物事の善し悪しについて『センス』という言葉で表現すると、どうやら思考停止しているようであったり漠然としていて虚であるかのような印象があるようです。『センス』という言葉が「感覚的な才能」といった印象を与えるからでしょうか。
じゃあこのセンスってなんだろうな、と考えてみるんですが。
最近思うのは、『センス』と大雑把に呼ばれているものは「全体を把握する視野」「根本となる問題を見つけようとする視点の動き」「問題がなぜ問題たるか理解する知識」という3点の複合なのではないか、ということです。
このうち、視野と視点の動きに関しては、どんなジャンルにおいても同じもので、これは普段からの物の見方の問題です。ここは感覚に近い。そこに、問題を理解する知識が合わさって、一般に言われる『センスがいい』ということになる。どんなときでも当てはまるかと言われるとちょっと断言はできないですが、少なくとも仕事上はそう。娯楽でも、そうかな。
単純に言うと、取り組んでいる物事をざっくり把握して力の入れどころと抜きどころを見抜ける人、というとしっくりくるでしょうか。
便利な言葉なので『センス』と使ってしまうんですけど、その意味ってこんなことなんじゃあないかな、などと思うのですが、みなさんいかがお過ごしでしょうか。
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