じゃがめブログ

毒にはなるが薬にはならない、じゃがいもの芽のようなことだけを書き綴るブログです。

立体視メガネ

昔の子供向け雑誌のおまけなんかで、漫画本体が赤と青の二重線で描かれてて、赤と青のセロファンで作ったメガネで見ると立体的に見えるって言うの、ありましたよね。
あれって、例えば両目が赤セロファンだと赤い物が見えなくなるし青セロファンだと青い物が見えなくなるんですよね。試験対策であったじゃないですか。キーワードを赤ペンで書いて赤下敷きで隠すの。そんな感じになっちゃう。なのに左右で赤青が揃うとあら不思議ってわけです。
人の物の見方はそれに似てるな、と思うことがあります。人は事実や、あるいは人の気持ちまでも自分の中の世界に写し取っているわけですが、その時に必ず何らかのメガネを通している。赤青の2色のセロファンはそれぞれ「主観」と「客観」の。
「主観」しかない人には「他人の気持ち」は見えない。「客観」しか無い人には「自分の気持ち」が見えない。赤青の2色のセロファンが揃って初めて漫画が立体的に見えるように、「主観」と「客観」が揃って初めて事実が客観性を帯びて「立体的に見えて」くるのです。