じゃがめブログ

毒にはなるが薬にはならない、じゃがいもの芽のようなことだけを書き綴るブログです。

「ありがとう」って、言ってますか?

最近、頓に思ったことをひとつ。

先月、今までの人生を振り返ってみたんです。30年間を。そうすると、素晴らしい思い出と、それにまつわる後悔が湧いて出てきたんです。後悔していることというのは「気持ちを伝えてなかった」ことばかり。そして、伝えてなかったその気持は「感謝」でした。当たり前のことなんですけど、気持ちとか想いっていうのは形にしないとなかなか伝わらないものです*1。嬉しいと思ったことも、相手に対して感謝したことも、実は殆ど伝わってなかったんだ、と、そんな当たり前なことにようやく気付いたのです。そんな!本当は、今までのすべてのことに感謝しているのに!そう思うと、後悔の念が湧いてきたのでした。

自分で言うのもなかなか気恥ずかしいものですが、私は友人には本当に恵まれています。家族も、お前なんでやねん!アホか!って思うときもあるけど唯一無二の存在です。そういった人たちの中に居たからこそ本当に毎日楽しく過ごしてこられた。つらいときに乗り越える力になった。素晴らしい思い出を持つことが出来た。そしてその状況を私はさも当たり前のものかのようの享受していた。

だけど、それは間違いなんだね。当たり前のようにそこにあるからなんとも思わなかったけど、全然当たり前のものじゃないんです。偶然や運命や色々なものがきっかけになって、今まで長い年月かけて積み上がった、そういったもの。掛け替えない、有り難いものなのです。

「ありがとう」というのは何かをしてもらったから対価として放つには勿体無い言葉です。「いまここにあるもの」が稀有であり素晴らしいものである、と。偶然や運命を重ねたありがたいものだと、そういう気持ちを込められる言葉なのです。

本当は、出来るなら今からでも時間を戻って色んな人にありがとうと言いたい。だけどそれは無理だ。亡くなってしまってもう伝えられない人も居る。だからせめて、これからは気持ちを伝えて行きたい。そう思うのです。


あなたは「ありがとう」って、言ってますか?

*1:長い付き合いがあるから言葉にしなくてもなんとなく相手が想像してくれる、と言うのはありうる。そういう空気感はある。だけど、それは相手が想像してくれているだけだし、大抵の場合はそんな風に察してくれることはなく、「結局こいつどうおもってたんだろ?」と、そう思われることすらも無かったりするわけです。そうやってるうちに、自分も「あれ?俺ってこいつに対してどう思ってたのかな?」なんてあやふやになっていくんです