『社畜』になる前に心がけたい3つのこと
一般的に『社畜』と呼ばれる概念に落ちないようにするにはどうしたらいいか、を考えてみました。
『社畜』の意味については、wikipediaから引っ張ってきます。
社畜(しゃちく)とは、主に日本で、企業に飼い慣らされてしまい自分の意思を持たなくなったサラリーマンの状態を指し示したものである。
社畜 - wikipedia
つまり、自分の意思を持って行動すれば社畜にはならない、ということです。では、そのためにはどうしたらいいのか、少し掘り下げてみます。
自分にとっての優先順位を持つ
行動や判断基準を持つために、自分の中で価値の優先順位を持つ。これが一番大事だと思います。
中でも最も大事なのは、判断基準の軸を持つことです。軸を持っていれば、諸所の判断に迷うことも無く、自分が考えた通りの行動を取りやすくなります。逆に、軸を持たないと、空気に流されやすくなり、社畜化する可能性が高まります。本心では家族との時間を優先したい、健康を大事にしたいのに、過労で全てを全てを失ってしまう。そうなる前に判断基準を持つ必要があります。
頭の中で考えるのではなく、紙に書き出すと良いと思います。人間関係もそれ以外も、今考えている以外に見つかるかも知れません。紙に書くことで視覚的に判断しやすくなることもあります。
軸が出来れば、その軸通りに行動するだけです。厳しい状況に陥ったときに軸が無ければ、周りが言う通りに動くだけです。そこで思考が停止し、社畜と成ってしまうわけです。軸があれば思考することが出来ます。思考し、最善の方策を考えるように脳が動き出します。そうやって初めて、社畜からの脱出の一歩になります。
『淀んだ空気の連帯責任』を作らない
なんで彼(彼女)ばっかり楽してるんだ、と考えないようにします。
人間、疲れてくると、要領よく楽に仕事をしている(ように見える)人に悪印象を持ってしまうものです。自分が残業しないと間に合わないくらいの作業に追われているときに、定時ダッシュする人に対して「もう帰るの?」と言った空気を流してしまうこともある。僻みや嫉妬、焦りなどから生まれるものです。
実は、社畜の殆どはこういった空気から出来ています。一人一人が、お互いの足を引っ張り合う形で空気作られているのです。
お互いが足を引っ張り合うのであれば、まず自分から引っ張る手を離すことが解決の道のひとつだと思います。
あるいは、自分が手を離しても、周りの空気は変わらないかも知れません。その時は、自分の中の優先度を守って、自己主張すれば良いのです。
属人化しないシステムづくり
自分がいつ居なくなっても良いように体制作りをする。これも大事ですね。
いくら気持ちの上で仕事よりも○○だ!と考えていたとしても、実際はなかなか休んだり思うように時間を使うことが出来ません。迂闊に仕事を休むと大穴が開いてしまうのが解るからです。このプレッシャーはかなりのもので侮れません。これが怖くて社畜化してしまっている人もいるでしょう。
これも準備によって穴を小さくすることはできます。情報・状況を常に周囲と共有する、資料の類は共有できる場所に作るなど、「自分だけが知っている・持っている」というものを極力減らすようにするのです*1。こうやっておけば、いざというときに休んだとしても、穴は開くかもしれませんが小さくて済みます。
穴が小さくて済むのであれば、周囲の理解も得られやすくなるでしょうし、なにより精神的に楽なものです。
以上の3つを心がけることで、『社畜』と呼ばれる状態になることは避けられます。
みんなが心にゆとりを持つことで、より良い社会を作るようになれば良いな、と思います。
*1:具体的な方法はまた今度。