じゃがめブログ

毒にはなるが薬にはならない、じゃがいもの芽のようなことだけを書き綴るブログです。

社会人になってから勉強するための細かいコツ

ちょっとした豆知識や気付きにライフハックとタグ付けするエントリー。

社会人になってからも勉強しなければならないことは多く有りますね。やれ新技術だ、やれ資格だと。なのに学生のような自由な環境は無く、なかなか時間を作れず困っている人も多いと思います。私の場合は学生の頃まったく勉強していなかったので、社会に出てからのほうが勉強しているかも……。
今回は、そういう人が勉強するのにどうやったら効率良いかについて、です。特に、資格について勉強しようという人向けです。細かいコツを幾つか挙げてみます。

スケジューリングをする

良く言われることですが、締め切りを決めないと人間なかなか動けないものです。また、進捗の度合いも見えづらくて、出来ているのか出来ていないのか?急いだほうが良いのかどうなのか?解らなくなりがちです。
なので、学ぶことが決まったらスケジュールを組みます。これは粗くて良いと思います。だいたい一日何ページくらいこなせば良いか、というのを常に図ります。これを怠ると、試験直前になってもまったく終わってない、と言うことになりがちです。

お勧めは、バーンダウンチャートを描いて状況を目視できるようにしておくことです。バーンダウンチャートとは、横軸に期間・縦軸に残作業量を記したグラフです、が、見たことある人は意外と少ないかも?開発系現場ではたまに見るのですが。

一番左が勉強スタート日で、残作業量は学ぶべき本のページ数などにしましょうか。そこに開始点を打ちます。勉強終了予定日には残作業量は0になっているはずです。ですので、勉強終了予定日の0のところに終了点を打ちます。順調に行けば開始点から終了点に向かっていく筈ですので、その2点間で直線を引きます。これが予定ラインです。
勉強が滞りなく進んでいる場合、実績ラインは予定ラインを下回ります。逆に滞っていると上回ります。線の状態を見つつ加速をつけたり、再度戻って読み直したりとすると、最後に学び残しが出なくて良いです。

参考画像:バーンダウンチャート(ぽいもの?)
http://image.gihyo.co.jp/assets/images/lifestyle/serial/01/tan-pro/0005/01.jpg

本をバラバラにして小冊子にする

勉強をするための教材、買うと思います。
私は技術系の資格本を数冊持っていますが、みんな分厚いですよね。厚さ3cm近くあって、かなり立派なものだったりします。
本が分厚すぎると物凄く読みづらく、特に電車の中で取り出して読むには抵抗や面倒さもあります。なので、思い切って本をバラバラにします。ズタズタじゃないですよ。バラバラ。糊で製本してるタイプだとバラしやすいと思います。章毎で切るなど、キリ良くしておくと、後々使いやすいです。

お勧めの厚さは5mm以下程度です。ちょっとした小冊子、R25などのフリーペーパー感覚で読める厚さが良いと思います。

バラバラにしておくことのメリットは以下の通り。

軽いので持ち運びやすい
通勤などのちょっとした時間に取り出しやすい

ちょっとした時間に読む気になるようにする、というのが主目的であります。

後は、こんな心理的な効果もあります。

すぐボロボロになるので、書き込むことへの抵抗が減る
分厚すぎて読み気が失せそうになるのもちょっとまぎれる
小冊子ごとに達成感がある

バラバラにした後、背見出しの部分をテープで止めたりホッチキスで補強しておくことを忘れないようにしてください。忘れると、ほんとにバラバラになって読むのが大変ってなことになりますんで(←電車の中で散乱させて大慌てした)。

『暗記系』と『理論系』に分けて時間を使い分ける

資格試験の問題には『暗記系』と『理論系』とがあります。
『暗記系』は、単に覚えたことが試される問題です。例えば、人名や地名などの固有名詞など。これらは、とにかく目に触れる回数を増やすのが習得への近道です。電車の中で少し読む、トイレに行ったときに単語帳を見る、など、とにかく覚える。腰を落ち着けられるのが一番ではありますが、短い時間でも回数を重ねることが大事。なので、移動の間などの細かい時間を割り当てるのがお勧めです。
『理論系』は、問題を解くために単に知識を持っているだけではダメな問題です。例えば小論文などの考えながら自分で手を動かさないと感覚が掴めない問題や、ややこしいな計算が必要なシミュレーションなどはこちら。こういった問題は短い移動時間などにおこなうより、少し長めに時間を取って集中するほうが良いです。お風呂に入っている間の時間や布団に入ってから寝入るまでの間は集中しやすくお勧めです。

暗記系:移動やトイレなどの細切れの時間を利用する
理論系:入浴や睡眠前などの長く集中した時間を利用する

昔の言葉で、三上と言うのがあります。馬上・枕上・厠上の3つが、集中しやすく物事を考え学ぶのに適していると言うものです。
馬上は、今で言えば移動時間。厠上はトイレです。まさに先程挙げた時間ですね。
この三上を巧く使いこなすのが、学びの効率化のコツかと思います。

『理論系』は3度読む

理論がある問題の場合、1回目の読み込みでは理解できないことがあります。と言うよりも、複数回目に読んだほうが理解できる可能性は高まります。これは何故かと言うと、後半に出てくる知識がそれとなく盛り込まれていたり、複数出てくる具体例を抽象化することで元々の理論に到達するからなんですね。
ですので……

1回目:出てくる不明単語を洗い出し潰す
2回目:全体的に流し読みし、大枠を把握する
3回目:詳細を詰める

という読み方をすると効率的かと思います。3回目以降は何回読んでも良いですが、あんまり同じところばかり読んでも時間が勿体無いので3回までで理解しきるぞ!としておくのが良いでしょう。

既に資格を取得した人を掴まえる

自分の周囲に、資格を既に取得した人が居ないか探します。
技術系であれば、応用情報(ソフトウェア開発)やオラクルマスターは結構、居ます。
既に資格を取得した人であれば、出題範囲のヤマを調査している可能性はあります。また、ヤマについて知ることが出来なくても、『思考系』の問題の解き方は解るはずです。
『思考系』問題は、すんなり解ければなんてことはないのですが、コツを見つけられないと苦手問題になったりするものです。そういった問題も、誰かに教えてもらえば意外と解ったりします。

人に教えるために学ぶ

これが今回で一番大事かも知れません。
物を学ぶとき、思考するとき、誰かに教えるつもりで学ぶと、吸収が早いだけでなく知識に副次的な要素がくっついてきます。
誰かに教えようとすると、そのためにはまず説明を考えないといけません。学んだ事の説明を脳内ロールプレイしたとき、知識が不足している場合にそこで詰まってしまいます。そこで足りていない知識の確認をします。また「何故そうなるのか?」と言う質問を受ける可能性を考慮して、話す内容の裏づけや理由を用意するようになります。
また、誰かに教えるというのは気持ちが良いものです。イヤらしいかも知れませんが、良い格好はやっぱりしたい。そういった気持ちは多少誰にもあると思います。そこを自分で突いて、モチベーションの維持も図ります。

ある程度準備が出来たら、これから同じ資格を学びたい人に説明し、質問をしてもらいましょう。経験上、勉強会の司会や講師をやるのが効果的でした。



以上、当たり前で地味ですが、意外とやってる人が少なく地味ゆえに効果的な方法を集めてみました。他に思い当たったら追記いたします。
みなさんに良き勉強ライフを。