推敲・校正時に気をつけると読みやすくなるかも知れない、本当に細かいこと
単なる豆知識に『ライフハック』とタグ付けしてお送りするエントリー。
以前Twitterに投稿したものに追加し、文体など修正したものです。
漢字と仮名、どちらが適しているか考える
例えば「おこなう」「つらい」などは平仮名で書きます。「おこなう」は「おこなった」と「いった」が同じ送り仮名になって読みづらいから。「つらい」は「からい」と同じ漢字になるからです。
英数の半角と全角を混ぜない
半角英数を並べるときはカンマで区切り、カンマの後に半角スペースを入れます。字が詰まっていると読みづらいのと、3桁の数字を並べたときにひとつの数字と混同する恐れがあるからです。また、表示環境によっては半角と全角のフォントが異なり、流し読みしたときに引っ掛かってしまいます。
漢字単語・仮名単語を続けて書かない
漢字または仮名が連続すると、読むときに単語を脳でいちいち区切る手間が発生し読みづらいものです。漢字が続くようなら句読点を打つなどの工夫をします。
同じ単語の表記は統一する
例えば「上手い」と「巧い」や「ユーザー」と「ユーザ」のように、同じ意味を表す言葉では異なる表記が同居しないようにします。異なる表記が混在すると、読み手によっては「意味が異なる単語なのかな?」と考える手間が入ってしまうからです。
対応する反対語同士の表記は統一する
「読みづらい」と表記するなら「読み易い」ではなく「読みやすい」とするなどです。一文の読解しやすさという意味での読みやすさには影響しないかも知れませんが、パッと見での見やすさに繋がります。通しての読みやすさを意識します。
句読点の打ち方を意識する
特に意識せずに文章を書くと、句読点の位置が「話し言葉」に近くなる傾向があります。一度読み直した時に、意味通りになっているか・文章が読みやすくなるように打たれているかに注視して修正します。
括弧は確実に閉じる
開いたままの括弧があると、どこまで引用・台詞・目立たせたい単語なのかを文脈から読み取らなければなりません。一旦読んだ後で「ここまで台詞かな?」と考えるのは、読み手にとって大きな負担となります。
文章のリズムを意識する
ひとつの文章が長いと掛かり受けなどを読み解くのに時間が掛かりますので、自分が思うよりも短めに。内容にも依りますが、一文で40〜50文字程度かそれ以下が読みやすい長さです。また、一文ごとの文末も文章のリズムを生み出す要素のひとつです。文末は全体通して統一するように、飽きないように同じ文末が続かないようにすると良いでしょう。
全て細かいことではあるのですが、少し意識するだけで文章が与える印象は大きく変わります。特に、文章を文字の集合ではなく絵として眺めてみたときの見やすさはかなり大事だと思います。パッと見で違和感があったりすると、せっかく文章の内容が良いのに読んでもらえなかったり、細かい部分に気を取られて本質が伝わらなかったりしますから。勿体無いですよね。
文章の書き方に正解というのは無いですが、無いからこそ、相手に受け取りやすいように模索して細かい部分に気を配ることが必要ではないでしょうか。
(追記 2009/08/11 1:11)
知らない間に「さまざまなめりっと」さんに取り上げてもらっていたようです!いやー、嬉しいなあ。
via : 推敲・校正時に気をつけると読みやすくなるかも知れない、本当に細かいこと - さまざまなめりっと