夏の思い出
小学生の頃には小説家になりたかった私がボキャブラリーを振り絞って妄想を300文字小説に変換するエントリー。
蝉がシウシウと鳴く森で、通り過ぎた日に想いを巡らせる。あの日もこんな快晴だった。
実家の曾祖母の具合が芳しくないらしく、見舞いがてら田舎に遊びに行くことになった。到着するまでは乗り気でなかったが、普段触れることの無い自然に触れてすぐに上機嫌になった。同い年くらいの友達も出来た。その友達とのザリガニ釣りや川下り、落とし穴を掘って遊んだことを思い出す。特に落とし穴は「大人が泣くくらい深くしようぜ!」なんて言って夜通し掘ったっけ――。
ぼんやりしてきた頭を軽く揺すって上空を見上げた。闇の向こうに小さく光が見える。幾らなんでも深すぎだ。
「誰か〜!」
渾身の叫びは穴の中を舞い上がり、蝉の鳴き声に掻き消された。
はてなダイアリーの今週のお題が「夏の思い出」とのことなので、それに合わせて書いてみました。もちろんフィクションですw
私のリアルな夏の思い出としては、やはり毎年のキャンプでしょうか。中学生くらいの頃から参加させてもらっていて、もはやこれが無いと夏ではないなとすら思っています。
今年ももう少しでキャンプの季節。暑さでげんなりしてしまいますが、頑張って乗り切りたいと思います。
今週のお題:夏の思い出