じゃがめブログ

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フジテレビデモ・島田紳助氏の黒い噂に関して 〜 二十年近く前に上岡龍太郎氏が言っていたことが面白い

 今、テレビ界隈で発生している話題と言えば『韓流・フジテレビデモ』と『島田紳助氏の黒い繋がり』ですかね。
 それらに関して、上岡龍太郎氏がかつて二十年近く前に語っていたことがかなり当てはまっていて面白かったため、書き起こしを致しました*1

 書き起こしたのは一部のため、ここだけ観ると誤解があるかも知れません。気になった部分、気に食わない部分がありましたら、動画を全部見て、上岡龍太郎氏までご意見をお届けください。

 一番抗議で多いのがね、アイツ嫌いやから出すなっちゅう抗議なんですね、これが一番多いらしいですね。電話がどんな番組でもひっきりなしに掛かってくるんですよ。そのほとんどがアイツは出すな、アイツの言うたことは気にくわん、この類やそうで。
 でもテレビというのは手元にスイッチがあんのやから、他の放送局もようけやってるんやからそっちへ変えてもいいし、テレビを消したって、自分が見ないというはっきりとした拒否行動が取れるのに。
 腹が立ってくるんですかね。俺の見てないところで、俺の嫌いな奴が、しゃべってると、他の奴がそれに感化されるかも解らないと。感化されると日本国中大変なことになってしまう。ここまで思いを巡らしてくれるんですかな。自分一人のことで、自分の趣味で腹が立つ、気に食わんとこういうんやなしに、気に食わんことを全体に推し進めようとしてしまう。そういう抗議の電話が多いんだそうですね。
 本当はテレビなんてもんは見たいもんだけが見て見たくないもんは自由に消すというくらい気持ち楽に持てば良いんですけど、どうもテレビの出現があまりに魔法の箱過ぎたでしょう? それ以外にもテレビ神話みたいなのがいっぱい出来てしまってね、そいつがテレビを過大に評価しすぎてるんですね。そうするとこのテレビが、確かに影響力っちゅうのはありますよ。でもそれが日本国中全てテレビ漬けになってて、そのテレビを見て、そのことを聴いたら翌日から日本国中がその意見通りになってしまう、そのくらいの気持ちになるんですかなあ。
 それが例えば、政治とか、もっと重要な日本国民の明日の生き様に関係するようなことならともかく、芸能やとか歌やとかドラマとか、そういう所詮はエンターテインメントの部分にまで口挟んでくるんですもんね。


 ですから、テレビで我々の芸能っちゅうのはやりにくなってくるんですよ。なんでやっちゅうとね、私なんで芸人になったかいいましょうか?
 なんで芸人になったかといいますと、みんなと一緒のことをやるのが嫌いなんです、出来ないたちなんですね、そういう人間っておるんですよ。みんなと一緒に行動を起こすのが下手や、好きじゃない、別のことがしたい、出来るだけ楽したい、目立ちたい、ちやほやして欲しい、だいたいこういうところなんです、芸人になってる奴の根の考えっちゅうのはね。暴力団も一緒なんです。暴力団員もおんなじ考えでしょ
 だからね、芸人と暴力団が癒着するなってのがおかしな話でね。根は一緒のタイプなんですから。
 出来るだけ楽したいとかね。みんなとおんなじことすんの嫌や、その代わりちやほやして欲しいと。根が一緒のもんが、子供の頃から口が達者やったか腕が達者やったかで木が分かれただけで芸人と暴力団てありますけどね。根が一緒やから癒着しますわね。それを癒着すんなとか、テレビに出てる以上は芸能人といえども一般人としての良識を持たなくてはいけないと、そう仰る御仁がおられるんですがね、良識なんか有ったらこんな仕事しませんからね、私ら。


追記:偶然にも言い当てているところがあるのが面白い、というニュアンスで書き起こしましたが、タイトルが解りにくいとのことだったので修正しました。

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*1:あんまりテレビ書き起こしはしないんですけれど。無意味に曲解する人が現れたりして芸人側に迷惑が発生したりするからです。ただこの場合は上岡龍太郎氏が既に引退されているので、まあいいかと考えました。