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じゃがめブログ

毒にはなるが薬にはならない、じゃがいもの芽のようなことだけを書き綴るブログです。

新社会人に贈る、『うつ』にならないための心得十箇条

ライフハック

新社会人に贈るシリーズ。今回は、『うつ』にならないための考え方についてです。

はじめに

新社会人として社会に飛び出して、まず一番最初にぶつかるであろう壁が、五月病です。全員がなるわけではないのですが、結構な率で羅患するようです。五月病になると、会社に行くのがつらく憂鬱になってきます。そして、そのままうつ病のようになってしまう場合があります。せっかく新しい一歩を踏み出したのに、その一歩からすぐにつらい気持ちになってしまうと言うのは、とてももったいないことだと思います。
楽しく生活し続けられるように心掛けましょう。そして、五月病を乗り切り、その後も楽しく生きられる気持ちを持ってもらえれば幸いです。

心得十箇条

  1. 『できないこと』を受け入れること
  2. 楽しめるポイントを探し続けること
  3. 小さな達成感を大事にすること
  4. 常に余力を残すこと
  5. 他業種で働く友人とも多く接すること
  6. どうしようもないことをどうにかしようと悩まないこと
  7. 人を好きになること
  8. 「今いる場所が本当の居場所ではない」と感じても焦らないということ
  9. 自分にとっての『大事なもの』を探すこと
  10. 本当にどうしようもない気持ちは吐き出してしまうこと
『できないこと』を受け入れること

新社会人と言うのは、基本的に本人が思っている以上に何にもできないものです。残念ながら学生時代に鍛えられる筋肉と仕事で使う筋肉とは違う部位なのです。だから、最初はできなくて当たり前。結果が出なくて当たり前。いきなり何もかもこなせる人など本当に一握りの天才だけです。

ただし、それまで学生として培ってきたものは基礎体力として活き続けます。決して無駄になっていません。社会人としての能力を樹木や花だとするなら、その種を育てる栄養として眠っているのです。自らが学ぶべきことを知り、そこに正しく栄養を注ぐことです。そうすれば今はまだ「できないこと」が「できること」に変わります*1

そのためには、まず「できないこと」を受け入れること。「できないこと」に心を折られないでください。

楽しめるポイントを探し続けること

仕事に対してどのようなイメージを持つかは人それぞれですが、私は「どうせやるからには仕事は楽しくやりたい」派です*2
そのためには楽しめるポイントを仕事の中から探すことが必要です。どんなクソゲーでも楽しみ方があるように、見方一つで楽しめるポイントはあるものです。自分が興味を持っていることならなおさら、見つけやすいです。

小さな達成感を大事にすること

最初はなかなか人に認められるほどの結果を出すのは難しいと思います。ですが、だからこそ、自分の中で小さく目標を設定しましょう。簡単なことでいいんです。思ってたより資料がカッコよく作れた、など、自分で自分を称えて良いのです*3。そして、その達成した喜びを大事にしましょう。少しずつですが、自信に繋がります。

常に余力を残すこと

例えば、自転車のチェーンはガッチガチに締めずに少しだけ余裕を持たせてあるのが良い状態です。締まりすぎていると切れてしまう恐れがあるからです。もう一つ例えですが、電車のレールは実は一本にくっついていません。短いレールが何本も、スキマを開けて並んでいるのです*4。これは、真夏に熱でレールが膨張してしまった時、スキマが無いと歪んでしまうからです。

このように、物には「遊び」と言うのが必要です。人の心も同じです。余裕がないと切れたり歪んだりしてしまいます。

最初はたくさんのことを押し付けられて余裕など持てないかもしれません。そんなときは、いったん深呼吸をしましょう。トイレに行ってゆっくり落ち着くのも良いでしょう。

常に余力を残しながら、かといって弛みきらない状態を意識しましょう*5

異業種で働く友人とも多く接すること

仕事を始めると「業界の常識」のようなものが見え始めます。そういったものに縛られないように、異業種で働く友人と接しましょう。同じ社会の中でも業界が変われば常識感は違ってきます。似たようなところは共感、違ってるところは「なるほど、そういうこともあるのか〜」と思えれば良いです。

よく「業界の常識」に縛られ押しつぶされてしまう人がいます。自分の常識と異なった常識の中にいることで鬱屈したり気疲れしたり、人によっては自分を否定されたような気持ちになってしてしまうのです。
そんな時、色々な常識感を持っていれば、受け流せるようになります。「この業界が異常なだけだ」と思えれば楽でしょう。その上でその業界の常識に合わせるかどうかはあなた次第です。

どうしようもないことをどうにかしようと悩まないこと

社会に出るということは、複雑な関係の中に放り込まれるということでもあります。上司・先輩・顧客……これに会社間の繋がりやしがらみや社会の暗黙のルールなんかが混ざってきます。そしてその殆どのことはあなたにはどうしようもないことです。
雨が降っているときに「雨を止ませるにはどうしたらいいだろう?」と悩むことは無いでしょう。傘を差しますよね。同じことです。
自分にどうしようもないことをコントロールしようと思わないことです。どうしようもないことをコントロールしようと思い始めた時点から、気持ちに負担が掛かり続けます。

あなたが今悩んでいることは、あなたが悩むことでどうにかできることでしょうか?そうでないならサッパリと悩むことを捨ててしまいましょう*6。そして、どうにかできることだけ残して順番に片付けて行けばいいのです。

人を好きになること

単純な話ですが、嫌いな人が居る場所よりも好きな人が居る場所のほうが行きたくなりますよね。それに、同じように時間を使って何かをするなら嫌いな人のためになるより好きな人のためになるほうが嬉しいものです。だからどんどん人を好きになりましょう!

……とは言え、人を好きになるのは嫌いになることよりも難しいですよね。フィーリングが合う人なら意気投合できますが、そうでない人は意識しないと好きになるのは難しいです。なので、意識しましょう。意識して、人の良い所を探すのです。この人良いな、と思えるところが少しでもあれば、それでOKです。大好きになんてならなくていいので、ほんの少し好きになりましょう*7

好きな人がたくさんいるところに行くのは、そんなに苦じゃないものです。

ちなみに、下世話な話ですが、私は可愛い女性が居るところに出向するときかなりテンションがあがります。今通ってるビルには巨乳の(検閲により削除)。

「今いる場所が本当の居場所ではない」と感じても焦らないこと

なんとなく仕事をしていると、「この仕事、向いてないんじゃないかなあ」って思ったりすることって誰しもあると思います。それが最初の一ヶ月で来た場合は五月病突入ですし、そうでない場合はずっと胸の奥で凝り続けるのでしょう。

ハッキリと言いますが、いきなり天職に巡りあうなんてことはそう滅多にありません*8。ちょっとずつ天職に近づいていくんです。
初めてメガネを掛けたときや初めて髪を染めたとき、初めて着るような色の服を着たとき、いきなりジャストフィットすることってあんまりないんでしょう?それは慣れてないから。ちょっとずつ慣れていく。それは、自分も周囲も。
同じように、仕事もちょっとずつ慣れて行く。そのうち、やりがいや面白いところが見つかって行く。そういうものです*9

ただ、本当にどうしようもなく自分の性格に合わないな、と思ったら逃げ出すのも一つの手段です。そう、何時逃げ出しても構わないと思ったらちょっと気持ちが楽になりませんか?

また、他に本当にやりたい事が見つかったらそちらに行くのもいいでしょう。誰もあなたの人生の筋書きを決めることはしません。

自分にとっての『大事なもの』を探すこと

ライフハック本なんかによく「優先順位を付けましょう」と書いてますよね。まさにそれです。ただ一つ大事なのは『自分にとって』の優先順位だということです。
あなたが大事にしたいのはなんですか?健康?家族?彼女?趣味の時間?とにかく考えてみてください。自分が大事にしたいものはなんでしょうか?人が動くのは、そのためです。モチベーションはその「大事にしたいもの」によって維持されます。

『自分にとって大事なもの』が見つかると、それが軸になります。ブレなくなり、悩みが減ります。仕事に打ち込むべきか?家族との時間を優先すべきか?将来のことを考えるとどうすべきか……?その軸になってくれます。うつにも強くなります。

何を選ぶかはあなた次第です。放りっぱなしみたいですが、何を選ぶか、こればっかりはその人次第で、誰かが決めてくれることでは有りません。すぐに見つかるものでもないと思います。「幸せってなんですか?」という問いと殆ど同じですからね。

私も、初めてこれを人に問われたときは答えられませんでした。そこから数年考えて、ようやく自分なりの答えがなんとなく見えてきたところです。なんとなくでも見えてきたことで、かなり心強くなりました。

みなさんにもそういった『自分にとって大事なもの』が見つかると良いな、と思います。

本当にどうしようもない気持ちは吐き出してしまうこと

色々並べてみましたが、それでもやっぱりどうしようもない気持ちとかやるせないことはあると思います。
そういうのは、どんどん吐き出してしまいましょう。

とはいえ。思ったことや悩みを吐き出すのは、実はそんなに簡単じゃないです。頭が「これは言って大丈夫かな?」とブレーキをかけてしまうからです。だから、うまく吐き出そうと思わなくても良いし、時間をかけても良い。対話を交えても良い。うまく吐き出せなかったなあ、と思っても諦めずに吐き出そうとしていい。そういう心構えで吐き出すといいでしょう。

友達に電話やメールしたり心療カウンセラーに話を聴いてもらっても良いですね。Twitteやブログに垂れ流してもいい。とにかく吐き出してしまう。対症療法でしかないのですが、それでも心が折れてしまうよりは遥かに良いです。

おわりに

ブログとしてはありえないほどの長文(笑)にお付き合いいただきありがとうございます。
ブログというメディアは、はっきり言って一方通行のボトルレターみたいなもので、誰に届くか、どう届くか解らない。そう思いながら書いています。
なので、もしこのエントリーを読んで、ちょっとでも心強く思って社会人生活をスタートする人がいれば、本当に奇跡的で、喜ばしいことだと思います。誰かに届かんことを願ってエントリーします。


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*1:その過程で良いメンターに巡りあう必要はあると思います。私は偶然にも技術力のある先輩や営業力のある先輩に直接教えてもらえる機会を得ましたが、その偶然が無い人も居ます。そういう人は、積極的に探しに行くと良いと思います。何も社内に限る必要は無いと思いますし、ネットで見つけた人でも良いと思っています。

*2:楽しくなくても一定時間拘束されたらお金をもらえるのだろう、という考え方を否定するつもりは有りませんが、それでは拘束時間の間に心が病んでしまうと思うのです

*3:否定やアドバイスは周囲がやってくれます。その際には、少し納得いかなかったとしても、素直に受け止めましょう。

*4:電車でカタンコトンとなるのはそのせい。

*5:私個人としては、気持ちの上で「50パーセント操業」を心がけています。完全集中してトイレに行くのも食事の時間も忘れる状態を100パーセントだとすると、だいたい50パーセントくらい。これ以上ツメると疲れてしまうのと、後輩からの質問や顧客からの要望が飛んできたときに対応する余裕を持てなくなるからです。気持ちだから数値は断然正確ではないのだけど、そんなものってことね。

*6:どうしても気になるようなら、Twitterでもブログでも友達にでも吐き出してしまえばスッキリします。

*7:それでも苦手意識があるなら、ちょっと距離をおく。それだけで良いです。敢えて苦手なものを見る必要はありません。

*8:もちろん、それまでその仕事を夢見て一心に突き進んできた人は別だと思います。そうでなく、なんとなく就職活動をして、なんとなく内定もらえたうちの一つに就職しました、というような人は、です。

*9:私の場合は、流れでシステムエンジニアになったので、ずっと「俺ってシステムエンジニアに向いてないなあ」と思っていました。ですが、しばらくやってる間にSIer業界の色々な問題が見えたりして「これを改善することを大きく視野に入れるのも面白いかも?」と思えるようになりました。面白いことや天職と思えることは、いきなりは見つからないものだと思います。