カラオケで気持ち良く声を出すために
今回のエントリーは「気持ちよく」がテーマです。
歌唱は運動の一種みたいなものなので、すぐに上手になるのは難しいものです。なので、即席で上手になるというよりは、現段階で持っている能力をなるべく引き出せるようにするというのが主旨でございます。ありがちな、元々100の歌力を持っているのにカラオケでは30くらいの声しか出せない感じ、それを100に近いくらいまで出せるように引き出す豆知識です。決して100の人を200にするようなお話ではありません。
とは言っても、カラオケになると普段の1/3くらいしか声が出せてなくて「車で熱唱するときはもっと声が出てるはずなのになあ」とスッとしない感じになりがちな人が、全力に近く出せてスカっと歌い飛ばせれば、これは気持ち良いんじゃないでしょうか。どうでしょう。更に上手くなりたい人はボイストレーニングに行くなどすれば、プロの方が能力を伸ばしてくれると思います。
今回は、ボイストレーニング系の書籍などに色々と載っている中でも私が有効性を感じた、「気持ちよく歌えたな!」というもの・ことを並べてみます。
声を出す以外のマナー的な話はまた別に、そのうち話題に上げたいと思います。
もはや「ライフハック」かどうか怪しいですが、お役立ち情報ということで。
首周りを暖める
正確に言うと「声帯を暖める」わけなんですが、声帯だけをピンポイント暖めるなどというのは不可能ですので、首ごと暖めます。首を手で触ってみて、少し熱を持つくらいで良いです。なんなら全身が温まっていても良いですね。
だからって風邪などで高熱出てるとかは別ですよw 熱のあるときはおとなしく寝ててください。
水を多く摂る
カラオケに行く1時間程度前から、水を摂るようにします。「水分」ではなく「水」です。薄いものならばお茶でも良いかもしれません。
ここで重要なのは、ジュースなどは飲むと逆効果になる、ということです。コーヒーや飲料水など、糖の入ったものは水分を摂取しているのに逆に声帯から水分を奪います。乳製品などは喉に痰を作り、歌うことの邪魔になります。同じく炭酸はゲップが歌うことの邪魔になります。アルコールなどはもってのほかw
なぜ暖めと水が必要かについては、声帯の構造について知らないと納得しづらいかも知れません。
声帯と声の関係
声帯についてはこちらのサイトが詳しいので、興味がある方は一読してみてください。
要は、声帯は「筋肉」とその表面に張られた「膜」で出来ているということです。
スポーツに興じる場面を想像すると解りやすいでしょう。スポーツ前に筋肉を冷やす人はいるでしょうか?だいたい温めますよね。声帯の筋肉もそれと同じです。冷えていてはしっかり動いてくれません。
また、口笛を想像してみてください。口笛を吹くとき、カサカサの唇で綺麗な音は鳴らせないですよね?唇を舐めるなどして湿らせるはず。声帯も同じ原理だと考えれば、水の重要性は見えてくると思います。
睡眠をとる
前述の通り、声を出すというのは一種の運動です。寝不足でスポーツしても体は思うように動いてくれません。喉も同じ。なので、カラオケやるぜ!という日は良く睡眠をとって体調を整えておくのが良いでしょう。
準備運動をする
お勧めは、長風呂しながら風呂用スピーカーに合わせて軽く歌うことです。
練習用のCD*1に合わせて声を出すのがベストだと思いますが、それだけだとつまらないですね。なので私の場合は「通常の歌声で歌える歌」「ミドルボイス(ミックスボイス)周辺の音程を良く使う歌」「裏声で歌う歌」の3種類を適当に選んで歌います。
風呂場だと声も響くので、無理して声を出しすぎて喉を潰してしまうこともないでしょう。水分も多いですし温まりますから、無理しなければ楽にウォーミングアップできます。
風呂でなくても、軽く声を出しておくのは有効です。急に声を出すと、喉がすぐにだめになってしまいます。
口を大きくはっきりと開け『すぎない』
学校の音楽の授業で、口を大きく開けろなどと習いましたが、あれはカラオケでは避けたほうが良いですね。普段の話す口よりも少し開く程度で良いです。大きくはっきり開けることに気を向けすぎると、口からあご、喉に掛けての筋肉がこわばってしまうことになります。
歌声を出すのに一番重要なのは、声帯に無理な力が掛からないことです。口をあけるのに喉周辺を緊張させてしまっては、気持ち良い声は出ません。むしろ、緊張をほぐすようにすると声が伸びやすくなります。
喉が枯れてきたなと思ったら
筋肉が疲れてきている場合は、少し休みます。他の人が歌ってるのに聴き入るなりはしゃぐなりして盛り上げて楽しんでください。
声帯の水分が足りていないという可能性もありますので、水を軽く摂取します。ただ、水を飲んでも直接声帯には当たりません。即効性を求めるなら口にぬるま湯か水を含んで少しおくか、ゆっくり飲みます。口腔内の湿度が上がれば、声帯にも少し優しくなります。
ここまで意識しておけば、本来出せる「自分の中のベスト声」が出せるようになっていると思います。上手くは無いかもしれないし、かっこ良さには遠いかもしれないけど、「気持ち良い声」は出てくるはず。
気分良く歌って素敵なカラオケライフを!
#他に何か良いアイディアや方法があれば教えてください。
#(2009/08/13 22:19)一部の文章が不自然だったため、手を加えました。加えてなお不自然ではありますが……。
*1:ボーカルトレーニング本などについてきます