じゃがめブログ

毒にはなるが薬にはならない、じゃがいもの芽のようなことだけを書き綴るブログです。

エスカレーターに見る思いやり

思いやり不足 - Hatelabo AnonymousDialy

そもそもエスカレーターは左右どちらかに寄って乗る仕様になっていません。どちらかというと、そのような乗り方は危険であり、エスカレーターの故障を招く恐れがあります。

安全・快適にご利用いただくために - 社団法人エレベーター協会

こちらにも書かれていますね。となると、エスカレーターは左右のどちらかに寄るというのはマナーではなく単なるローカルルールでしかないんじゃないかと思うわけです。
以前Twitterの方で以下のように投稿しましたので、引用。

ディービィー
@AsmodeusDB
 いわゆるマナーには2種類ある。他人が見たときに無意識に好感を持つ振る舞いと、「こういう風にしたら正しいということにしましょう」と決められているもの。前者を自らおこない後者を他人に押し付けない、というのが美しい。これが逆になると惨劇であり、まさに私のことだったりするから残念。(2009-07-22 22:34:07) link

エスカレーターのどちらかを空けるべき、というのは、この場合の後者です。もっと言うと、このルールのおかげで迷惑をこうむる人も居る。それはマナーではないと思うのです。

けれど、相対的にできる「間」である以上、それを作るのは思いやりなのだ。

「走るのは大変危険です

歩かれる方のため左側をおあけ下さい」

こう書けるという事は、お互いに思いやる心がある利用者が多い施設や地域であり、

「歩くのは大変危険です」

と書くしかないという事は、思いやりの心が足りない施設や地域なのだろう。

思いやり不足 - Hatelabo AnonymousDialy

このような左側を空ける事が思いやりある行動だとは限らない、ということなんです。

右に寄るのが正しいのか左が正しいのかまっすぐが正しいのか。どれも正しいなんてことは無いんですよ。あくまでただのルールなんだから。それが便利、と誰かが決めただけ。であれば、どれかを正義にするのではなく、都度都度で「これって、ほんとに今ここに居る人のためになってるの?」って考えないといけないんじゃないでしょうか。