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じゃがめブログ

毒にはなるが薬にはならない、じゃがいもの芽のようなことだけを書き綴るブログです。

「楽天」が抱えている10個の問題点まとめ(GIGAZINE)がいまいちまとまってるように見えない問題

言及

「楽天」が抱えている10個の問題点まとめ - GIGAZINE
先日公開されたエントリー(楽天、利用者のメールアドレスを含む個人情報を「1件10円」でダウンロード販売していることが判明)の続報のようです。

楽天から今回の件に関して何らかのコメントが届き次第、続報を掲載予定です。」

と有ったので、おや、楽天はどう返したんだろう?と思って見てみたのですが、どうやらまとめ記事ということですね。まとめにしては長いw

で、眼をしばしばさせながら一通り読んだのですが、感想としては「楽天にも問題はあるけど、誇張とミスリードをしてるよね、GIGAZINEさん」ですかね。言いたいことは解るのですが、決定力が無いので誇張などで調整している、という印象を受けます。あと、まとめ記事なのにまとまってないと思います。

私がまとめるとしたら、「楽天市場はメールアドレスをサービス提供者も提供しないと発表していたが、どうやらまだ対応していないらしい。対応が遅い、もしくはシステムに不具合があるのではないか。個人情報流出の可能性も高まるため、大企業として説明責任を果たすべきだ」とかになるかなあ。

更にGIGAZINEさん自身の問題点をまとめるとしたら
楽天市場のメール問題とクレジット問題を混同し、同一問題化のように誘導する記事である。また、論理的な筋道が通らない部分がある」
です。

今回の記事はあまりにも触るところが多すぎて、目立ったところだけ拾おうと思ったのですが、結局長くなってしまいました・・・。


も、もうこれ以上釣り記事書いたって釣られてあげないんだからねっ!(←マイブーム)

■問題点その1「楽天市場でしか使っていないメールアドレスに実名入りのスパムメールが届く」


「楽天」が抱えている10個の問題点まとめ

まずこれは、問題点ではなく疑惑です。楽天でしか使っていないはずのメールアドレスにスパム業者からメールが届いた、という状況証拠。実名入りということなので、楽天でしか使っていないというのが事実であれば、まあほぼ確実に「楽天市場に出店している店舗から」流出したのでしょう*1
ですが、あくまで推理です。これは問題点にしてはいけない。強いて言うなら、書き方がよくない。更に言うと、

楽天市場では店舗側に対して注文客のメールアドレスはわからない仕組みになっているはずだが、なぜ店舗側は注文客のメールアドレスを知っているのだろうか?」


「楽天」が抱えている10個の問題点まとめ

「推理」を「確定した事実」かのように書いているのもあまりよろしくはないですね。言いすぎだと思います。店舗側が注文客のメールアドレスを知っている、という結論ありきで進んでいますが、それをスパムの件を結び付けてはいけません。関係有りそうで、現在のところ無関係ですよね?

■問題点その2「楽天は店舗側に顧客のメールアドレス・クレジットカード番号は見せないと発表していた」


「楽天」が抱えている10個の問題点まとめ

これも問題のはき違えです。問題は「楽天はメアド・クレカ番号を見せないと発表していたが、実際には抜け穴があって見ることは可能だった」じゃないですか。
更に言うと、しれっと「クレジットカード」と入れてあるので「あれ?クレカも見えるの?」と思われる可能性もありますが(いない?)、漏洩してるのってメアドだけですよね?

楽天は「メールアドレスが店舗側では見られなくなります」と書いておきながら、実際には今もなお、メールアドレスを店舗側で見られるようにしていたというのは問題ではないでしょうか?


「楽天」が抱えている10個の問題点まとめ

とあるので、解っていてこの見出しを付けたのだと思いますけど。

■問題点その3「楽天市場の店舗は注文確認メールに書かれている顧客のメールアドレスを見ることができる」
■問題点その4「楽天市場の店舗はお客様情報を検索した画面から顧客のメールアドレスを見ることができる」
■問題点その5「楽天市場の店舗は審査に通ればCSVデータダウンロードサービスを利用して顧客のメールアドレスを見ることができる」


「楽天」が抱えている10個の問題点まとめ

別に無理やり10個にするために頑張らなくてもいいんですよw
これは問題2で挙げられている「抜け穴」のひとつの説明です。問題としての粒度が違うものを並列にするというのは、問題解決の観点からNGだと思います。
更に言うと、問題点が多いかのような印象を与える記事になってしまう。
「まとめ記事がまとまっていない」と冒頭で言ったのは、こういう点が気になるからです。

■問題点その6「CSVデータダウンロードサービスは有料だが、その説明を顧客は受けていない」


「楽天」が抱えている10個の問題点まとめ

説明の必要ないでしょう。これも問題にすらなりませんよ。

「例えば、「顧客サービスの向上のため」というような包括的な利用目的は、利用目的を明確にしたものとはいえないと解されます」と内閣府は例示しており、楽天の説明は不十分ではないでしょうか?


「楽天」が抱えている10個の問題点まとめ

途中が長すぎて何が言いたいのかよく解らないのですが、有料でダウンロードサービスが提供されていることが問題なのですか?

ダウンロードサービス自体は「方法」です。「ダウンロードサービスによって収益を得るために個人情報を使う」ということであれば、それは確かに利用目的を明確にしたものとは言いがたいと思いますが、違いますよね?もしダウンロードサービスによって収益を得るために楽天市場が個人情報を使っているなら、楽天市場はそう明示するべきだと思いますけど、流れを見る限りそうではなさそう。顧客情報を使いやすいように変換してサービス提供者に提供する過程で手数料を取っている、ということでしょう。これ自体は目的にはならないと思います。

更に、

当グループは、お客様がサービス提供者に対し商品または役務の予約・入札・購入、プレゼントなどの応募、その他の取引を申し込まれた場合、その取引に必要な範囲で、お客様の個人データをサービス提供者に提供します。


http://privacy.rakuten.co.jp/#5

とあります。サービス提供者に提供されます、と明示されている。
更に、サービス提供者による利用方法も

このように提供された個人データにつきましては、サービス提供者において管理されることとなります。サービス提供者は、その取引を遂行することに加え、取引後のお客様向けメールマガジンなどによる情報提供、お客様による購買の分析をして、サービス提供者の事業運営の改善をするために、個人データ(お客様が指定された他の方の宛先情報を除く)を利用します。


http://privacy.rakuten.co.jp/#5

とあります。楽天市場はサービス提供者がどのように利用するかは管理できないはずですが、それでも想定しうる範囲で書かれています。書かれている内容が詳細かどうかは私は主観で判断するしか有りませんが、これだけ書かれていれば十分では?

よって、この問題6も問題になっていないと思います。

■問題点その7「各店舗が個人情報保護法を守ることを楽天は保証せず、メールアドレスが各店舗から流出する可能性を放置している」


「楽天」が抱えている10個の問題点まとめ

いやいや、保証は無理でしょうw
例えば包丁屋が「うちで買ったお客さんはうちの包丁で人を刺さないと保証します!」とは言わないでしょう。せいぜい怪しい客には売らずに通報、とかならわかります。
また、可能性を放置している、というのも疑問。前エントリーにて

楽天自身もこの問題は十分認識しており、その証拠として先ほどの「Q.CSVデータダウンロードサービスでメールアドレスを取得したい」にて以下のような差入書の提出を義務づけています。


楽天、利用者のメールアドレスを含む個人情報を「1件10円」でダウンロード販売していることが判明

こう書いているのを忘れているのでしょうか?

楽天市場のチェック体制は甘く、スパム業者に顧客情報を売り渡すサービス提供者が居た」ならまだわかりますけど。

要するに、メールアドレスが店舗側で見られなくなると楽天は書いておきながら、実際には店舗側はメールアドレスを見ることができるようになっており、しかも楽天自身も店舗側がメールアドレスを見ることができる仕組みを有料で提供しており、さらにはそのメールアドレスやメールアドレスのリストがどうなるかは保証できない、と言っているに等しいわけです。


「楽天」が抱えている10個の問題点まとめ

楽天は顧客情報を有料で売り渡し、責任は取らないという立場を取っている」という印象を与えかねませんが、これは大丈夫ですかね。楽天に訴えられませんかね。

■問題点その8「楽天市場の店舗の一部に顧客のクレジットカード番号が渡っている」

楽天市場にある「Joshin Web rakuten店」では「当店は楽天株式会社より例外的にクレジットカード番号の開示を受け、独自に決済処理を行っております」とはっきり書いてあります。


「楽天」が抱えている10個の問題点まとめ

書いてあるならいいじゃんww
システムの都合上そうせざるを得ないということで顧客側に発表した上でクレジットカード番号が通知されてるのであれば、それは全く問題ないと思うのですけど。

また、楽天は公式サイトにて2005年9月16日に「2006年の2月までを目処に当該店舗と協議を進めつつ、お客様が安心してご利用いただけるようなシステム開発を行い、全店舗クレジットカード情報の非表示化を実現するべく鋭意推進してまいります」と書いていますが、一体いつになったらこの「例外」はなくなるのでしょうか?「例外」ならば何をしても問題ないという判断なのでしょうか?これら一連の事実は「問題点」ではないのでしょうか?


「楽天」が抱えている10個の問題点まとめ

ここらへんが焦りすぎの印象を出してるところなんですよね。感情的になりすぎです。
「何をしても」って、「このサイトは楽天市場ではカード決済がうまくいかないので店舗にカード番号を送りますね」と顧客に通知した上でカード情報を渡すことが「何をしても」なんですか?言葉がよくないと思います。

表向き:店舗側に自顧客のメールアドレス・クレジットカード番号は見せないと発表
裏側:自顧客のメールアドレス・クレジットカード番号を一部店舗には今もなお見せている


「楽天」が抱えている10個の問題点まとめ

だから、なぜ、メールアドレスの問題とクレジットカードの問題を並列で考えるのかが理解できません。全く別問題だと思います。
クレジットカードに関しては問題ですらない。一回「やります!」っていったら「いや、やっぱちょっと技術的に今は無理なんで例外でたのんます」っていうのもダメなんですか?

■問題点その10「これらの事実のどこが『全くの事実誤認』なのかを説明していない」

直接GIGAZINEのことを名指ししているわけではないので、GIGAZINEのことなのかどうかはまったく不明ですが、楽天によるとこれらの事実はすべて「全くの事実誤認」だそうです。


2009年05月28日
【お知らせ】一部ブログによる掲載情報の事実誤認について

日頃より、楽天市場をご利用いただき誠にありがとうございます。

昨日5月27日、一部のブログが「楽天、利用者のメールアドレスを含む個人情報を1件10円でダウンロード販売」との情報を掲載しましたが、 全くの事実誤認でありますので、お知らせいたします。

当社は個人情報の取扱いに関して万全の管理体制を敷いておりますので、お客様におかれましては、今後とも安心してお買い物をお楽しみ下さい。

不思議なのは、「メールアドレスのダウンロード販売については事実誤認」と楽天が返しているにも関わらず返答の想定として↓をあげてるところ。

言い訳その1:
「店舗側に顧客のメールアドレス・クレジットカード番号は見せないと書いたが、何年何月何日までに必ず実行すると約束したわけではない。いつ実行するかまでは一切断言していない。あくまでもメドと言っただけだ。だから、これから対策を行えば何も問題はない」

言い訳その2:
「店舗側へ無条件に顧客のメールアドレスを見せているわけではない。審査して通った店舗にだけ見せている。ただしその審査内容は企業秘密であり、教えられない」

言い訳その3:
「店舗側にクレジットカード番号は見せていない。例外的に渡っている場合があるだけで、基本的には店舗側に見せていないので何の問題もない」

これ論点違うと思いますが・・・。



楽天 vs GIGAZINE騒動、どこまで続くんですかね。今3回の表なんで、まだ1/3ってところですか。


※ちなみに!これは楽天関係者でも店舗出店者でもない私がGIGAZINEの記事と楽天の発表内容を見て思ったことを書いています。出店店舗さんなど全く関係ありませんので、お気をつけください。

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関連エントリー楽天、利用者のメールアドレスを含む個人情報を「1件10円」でダウンロード販売していることが判明(GIGAZINE) - じゃがめブログ

*1:100%ではないですけれどね。例えばmixiのような場所に本名とメールアドレスを記入している人は居ますが、そこから回収して送信しているという可能性だって無いわけではない。想定しうる異常ケースだというだけなので、こういったケースが極々々稀だとは思いますが。